2015年10月17日土曜日
SMC PENTAX-M 1:1.4 50mm 2207702 ASAHI OPT. CO., JAPAN
リコー、チノン、コシナと同じような時代のKマウント50/1.4を3本紹介したので、Kマウント本家のペンタックスの同時代の50/1.4に登場してもらう。本家の面目保てるのかな?
Pentax ME やMX用のPENTAX-Mシリーズレンズ。筒の造りの点ではMシリーズまでが良かった。ヘリコイドの感食、シッカリした絞り環のクリック。触ってて濃縮感が嬉しい。
僕が最初に使ったカメラは自宅に在ったキャノネット。自分の一眼レフが欲しくて欲しくて、遂に買ったのがリコーのXR500、付属のレンズはXR RIKENON50/2だった。家に無かった一眼レフを子供に買われたのが悔しかったのか、暫くして父が突然PENTAX MEを買ってきた。当時はAE専用機のMEは全く理解出来なかったが、付属のM50/1.4には惚れ惚れした。同じKマウントだったので、M50/1.4はチョイチョイ拝借して使って居た。写りの違いなんぞサッパリ判って無かったが、ガラスがイッパイで、コーティングや艶々でカッコイイのは子供でも判る。
今回紹介してる個体はその付属のレンズである。父は他界したので、形見になってしまった。
開放 - α7、JPEG
お猿さんはモヤモヤ過ぎる事も無く、及第点。2線ボケも強烈ではない。
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
近めを開放で撮ったのは良い感じ。何処にピント合わしたのか行方不明にならない。
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
絞って遠めを撮った場合、良く言えば「柔らかい」、悪く言えば「若干切れがない」。α7のEVFは切れのあるレンズの場合は実絞りF8でもピントが掴めるが、ぬるいレンズだと掴み難い。このレンズは若干掴み難い。ま、十分ではあるので、ポジティブに「柔らかい」って事で。。。
F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
近めを絞り開け気味の撮影はボケボケに成り過ぎずに端整。クセ玉的な面白みは無い。
僕の中でのペンタックスは尖がった所が無く、大きく破綻もせずに真面目で端整なイメージを持ってる。これと言った根拠も無く、なんとな~くの間に築かれたイメージなのだが、このレンズはそのイメージにピッタリ。大人になってからは大して使用して無いから、このレンズで築かれたイメージって事は無いハズなんだけど・・・
F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22
F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22
遠景テストの方は、F5.6程度だとまだ物足らない。遠景をシッカリ撮るなら最低F8って様子だ。実使用で遠めが柔らかく感じるのは、この辺りに原因があるかも知れない。
近景のボケは中々いい。開放付近でも像は甘いが流れない。カラーフリンジもあるけど酷い強烈なパープルフリンジは無い。さほどキレが無いのに、端整な印象なのは、像が流れないからかも?
さて、同じ様な時代のKマウント50/1.4を4本続けて見て来た。30数年経ってからのベストバイは、どれかなぁ?4本の中から選べと言われれば、遠景のキレが良いチノンかな。近景を開け気味で撮るならペンタックスの方が良い。チノンの近景開け気味はユルユル。
0 件のコメント:
コメントを投稿