2016年12月2日金曜日
AUTO YASHINON 1:1.8 f=5.5cm YASHICA JAPAN No.504772
Yashica ペンタJ/TLシリーズ用の初期の標準レンズ。絞り表示が覗き窓が個性的な筒のデザインで、このデザインは後のDXシリーズまで受け継がれる。
国産一眼レフ用のレンズではピントリングまで含めて全体がクローム仕上げは少数派。
この時代のM42ヤシノンの標準レンズは、ミラーレス機の場合は問題無いが、一眼レフの場合はお尻にミラーが当たる場合があるので欲しいと思ってる人は気をつけて。
これは同じくM42マウントの標準レンズであるAUTO CHINON 55/1.7のお尻。無限遠の状態なので1番後ろに出っ張ってる状態。
で、こっちがAUTO YASHINON 5.5cm/1.8の無限遠の状態のお尻。かなり出っ張っちゃってます。
良くあるのはEOS 1D系はミラーを尺って上げるので当たらないけど、5Dだと当たってしまうとか。僕は経験ありませんが、同じM42のカメラでも機種によっては当たるって話も聞いた事あります。
まぁ、このレンズでミラーが当たらないように作ってあるペンタJ/TLは、逆に云えば、まず他のレンズで当たる事は無いワケなので、ペンタJ/TL側から見れば、何も不都合は無いワケ。過去のレンズ資産や、他のM42レンズを拝借する考えはあってのM42の採用で。当時のメーカーにあまり相互互換って考えは無かったのだと思う。
ヤシノンDX50/1.4や50/1.7も、同じくとっても出っ張ってる。店頭で填めてテストすると、店内だピント繰り出してるので大丈夫だったりするので、要注意。
僅かに当たるだけなので、ルーターで削っちゃう人も居ました。
開放 - α7、JPEG
中心付近のピントの切れは中々良い。この条件のでの後ろのボケは少々硬く煩い。
所有するレンズはコンディション悪いです。大きな傷は無いが、逆光やハイライトにソフトフォーカス効果が出るには十分な細かい拭き傷が盛大にあり。なので、そのあたりは差し引いてテスト画像見てやって下さい。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
拭き傷の影響を差し引いても、逆光には弱そうなレンズではある。EVF機になってゴーストが写るままに確認出来るので、ゴーストがコントロール出来て楽しい。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
真ん中は上品なので、印象は良いが、良く見るとシッカリ絞っても最外周はかなり甘い。
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
車窓越し。車窓のガラスの被りとフレアっぽさが混ざって奇妙なソフトフォーカスに・・・
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
これもヴェールを被ってるが、拭き傷がなければ、もっと抜けるのだろうか?
コンディション良くても、大して変らない気もしてる・・・
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
日が落ちたら、とても普通になって来た。
F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開け気味は当時のガウス型標準レンズらしい写り。標準レンズにしては像がモッコリ丸まって見える。
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
絞り5.6、球面収差は相当残ってるのか、外と内でピント位置が明らかに違う・・・
EVFのピーキング機能をつかって、さっくりフォーカスしたのだが、外周がピント来てて、中がピントが無い。ちゃんと拡大してフォーカスしないと駄目だな。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
木陰に入って絞って撮ったら、コントラストもシッカリでた。これもピーキング使ってピント合わせての撮影だが、F11ならピーキングで会わせると、画面全面での最良ピント位置が得られる様子だ。拡大で中心に合わせた定点テストより全体にシャープになった。
F1.8 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
定点の無限テストはビックリするくらい酷い。(笑)
開放なんて真ん中以外は溶ける。絞っていっても溶ける。最小絞りでも外周は崩れたままだ。倍率色収差は結構ありそうだが、像の甘さの中に溶けて消えてちゃう。
F1.8 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
誤魔化し利かない遠景より近景の方が無難に写る。フレアで抜けが悪いのと、その性かカメラが色を正確に表現出来ない様子。絞って行っても深度が深くなりボケが小さくなるだけで、コントラストは上がって来る様子がない。コンディションの性だと思いたい。
使う前は、もっとまともに写る物を想像していたが、なかなかのファンタジー玉だった。
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