55/1.2で新品9800円!私が記憶してる中で、このレンズの新品最低価格。相場は14800円~12800円。いずれにしても国産大口径F1.2標準レンズで、こんな価格で売られていたレンズは、このレンズ以外に記憶にない。
販売されて居た当時は中古と新品扱ってる様なカメラ店では、どこでも潤沢にあって珍しく無い製品だった。ペンタックスやリコーのKマウントカメラユーザーなら「安いなぁ、買っちゃおうかな?」と思わせるのだけど、当時のコシナのブランドイメージは今程高くないので、安過ぎて逆に手が出なかった人も多いのでは無いだろうか?Kマウントユーザーでも持ってない人多かった。私??私は当然買わせて頂きました。12000円位で買った記憶。
筒の質感や各部の出来は、コシナのMFシリーズの28/2.8や24/2.8等と同等。55/1.2だから特に立派になってるワケではない。実用上は十分だけど高級感はない。1万円ですからね。
そんな爆安大口径レンズとして認知されてるレンズだが、その源流は現在も高値で有り難く取引されている大口径標準レンズが元になっていると話を聞いた。コシナの中枢に近い人物からでは無く、正に中枢の人から直接話を聞く機会が10年ほど前にあり、こちらの仮説をぶつけた所、いきさつをお話して頂いた。
M42のAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2が全ての始まりで、AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2と同じ光学系の兄弟レンズが多数あります。COSINON銘やPORST銘、CHINON銘のTOMIOKA銘がダブルネームで入ってる兄弟。更にAUTO REVUENON 55/1.2のM42マウントの兄弟レンズがあります。これらは基本的には同じ物と考えていいようです。
この中でAUTO REVUENON 55/1.2はKマウント化されます。(もしかするとPORSTも)Kマウント化に際して、筒等のコストダウンはされていますが、初期のAUTO REVUENON 55/1.2の光学系はオリジナルと同様だと聞きました。続いてAUTO REVUENON 55/1.2は後期型と呼ばれるタイプになります。前玉の曲率がオリジナルやAUTO REVUENON 55/1.2初期型と異なり、緩やかになります。
世間ではAUTO REVUENON 55/1.2の初期型までがAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2の兄弟と認知されて居るようです。それは間違いではありません。初期型までが同じ光学系です。しかし、前玉の違う後期型のAUTO REVUENON 55/1.2もAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2を元に生まれた物には間違い無いようです。
話はつづきます。リコーがXR8スーパーをコシナOEMで出す時にXR RIKENON55/1.2をセットで販売します。このレンズはAUTO REVUENON 55/1.2後期型を元に作られたと聞きました。
で、XR RIKENON55/1.2を元に自社ブランドで販売したのがCOSINA 55/1.2であるとのお話でした。
さて、AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2を源流にCOSINA 55/1.2まで繋がってると云うお話をして来ました。私は友人と二人で並んで、中枢人物から光学系は変更されているけど、無関係ではなくAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2が元であると直接お話を聞きました。
このお話を聞いた場の最後に私は確認を兼ねて2度、3度尋ねました。
私、「AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2がCOSINA55/1.2に至るまで、幾度か変更されて居ますが、それらは改良ですか?」
中枢人物、「コストダウンです。」
私、「何回か変更がありますが改良は?」
中枢人物、「コストダウンです。」
間違いなく、AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2とCOSINA55/1.2は繋がっています。キッパリ!!!
兄弟では無く、子供でも無いか、甥っ子くらいかなぁ・・・
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では、いつもの様におサルさんから。
もんやりとはしてますが、予想範囲内。背面液晶で確認しても、「おぉ!大丈夫じゃん」と安堵。何しろフィルム時代に使った印象では、かなりのホワホワの印象を持ってた物で。
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最短域開放はかなりの破壊力。
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十年ぶり位にコシナのお膝元信州中野、小布施を訪れました。COSINA 55/1.2をSONY α7に着けて里帰りさせて来た。
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全員カメラ持った怪しい集団が平穏な地方都市を荒らします。
逆光弱し君の印象はフィルム時代と同じ印象。(後にデジで使うともっと凄い事を思い知るのだけど。)
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ちゃんと写る時はちゃんと写る。
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開放で撮ると、微妙に色が気持ち悪くなる。ハッキリしないが全体的にゴーストが乗ってるのかも知れない。
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ちゃんと写る時はちゃんと写る。
絶好の鉄ポイントとして、見通し良く草木が整備されていた。
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ボケは綺麗とは云えない。
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里帰りの品でMVP受賞の品。
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大人げ無く長野電鉄の展望車を占拠して堪能。
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微妙にコントラストが破綻しそうでギリギリ踏ん張るF8での遠景。
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渋温泉、佩びれて居ながらも、結構活気あり。好い温泉でした。
源泉熱い!
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
10年前に乗ったと思われる旧車両。保存されてました。
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開放でのボケはカラーフリンジ乗ります。
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長野の絶景を無視してスマホゲームに興じるHさん。
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東映魔女っ子アニメのような建物と街灯の曲がりに感動。
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衝撃の夜景撮影。これより露出与えると全部真っ白。ただでさえ内部反射多いレンズにデジカメセンサーの反射でフィーバーするっぽい。
長野に行った目的はコシナさんに工場見学をさせて頂く為で、手厚い歓待に感謝感激でしたが、工場の中は当然撮影禁止なので写真は無しです。
F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
開放は全体にヴェール被って中心ももんやり。周辺はトロトロだが、酷く流れる事はない。F1.4のクリックは無く、開放の次はF2になる。F2で全体のヴェールは晴れる。中心部は相当改善されるけど、中心部以外が成り行き的に甘い。F4までは周辺イマイチ。F5.6で最外周は甘いが全体としてはマズマズになる。F8で周辺まで改善されてくるが、厳密には最外周はイマイチ。F8-F16は絞って行っても、あまり変わらない。少しは改善されるが、F16でも最外周はイマイチだ。
F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
開放のボケは最強レベル(笑)。カラーフリンジがグリーンっぽいのと共に、一番鬱陶しいパープルフリンジも乗ってくる。全体的にもフレアで見通し悪い。最強(笑)。F2.8にすると、フレアっぽいのは残るがボケは口径食も無くなって綺麗に丸ボケになる。これって今時SNS系だと皆大好き玉ボケか。
内部反射のコントラスト低下が大きいので、絞って行ってもコントラストは上がって来る気配なし。
遠景の写りは、「ちゃんと写る時はちゃんと写る」レンズだが、それ以上にフレアにビックリさせられる時が多い。そこを踏まえて収差のフレアも反射のフレアもポジティブに受け止められる人向けです。
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