2016年2月25日木曜日
YASHINON-DX 1:1.4 f=45mm Yashica Japan
カメラ用交換レンズの標準レンズを紹介してきたが、今回は交換レンズでは無い。レンジファインダーコンパクトカメラ・Yashica Lynx14に搭載されていた45/1.4を臓器摘出して、ライカMマウントに改造してある代物。筒の感じだとLynx14Eのレンズかも知れない。今回オーナーさんの御好意で貸して頂いたので試してみる。
通常レンズに記載されてるシリアルナンバーは、一体カメラボディにあってレンズには無い。
アダプター介してα7につけると、、、デカイ。
コンパクトカメラの大きさの定義は、時代によって変ってくるのだけど、Yashica Lynx14は当時でも立派にデカイカメラだったと思える。国内より輸出が主な市場だったようで、国内の流通はさほどでは無い様子。
一眼レフが高値の花だった時代に各メーカーから次々と発売されたRFコンパクトカメラは搭載レンズのスペックを競い。Yashica Lynx14は、その頂点。もっとも行くところまで行くと、人間正気に戻るらしく、これ以降、ビックリデカイレンズのRFコンパクトは作られずに、常識的なサイズのレンズのカメラになる。
マニュアルフォーカス時代のRFコンパクトはF2.0より明るいレンズのカメラも珍しくなかったけど、ジャスピンコニカC35AFからF2.8やF3.5なんてのが当然になる。AFの精度上仕方無かったのでしょうね。
開放 - α7、JPEG
さて、先ずはお猿さん。
あれ?開放で思ったよりいいかも。周辺像は崩れてるし決して上等とは言えないが。グズグズではあるけどモヤモヤ、ドンヨリは酷くなく案外抜けが良い。解像悪いのにコントラストはソコソコだ。
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
絞った写りは実写で十分ナカナカの切れ。線が細く気持ち良い。正直これだけ写るとは思ってなかった。樽形の湾曲は少々大きいのが嬉しく無いが、デジですから直しちゃいましょ。
開放での抜けを見ると、絞ったらもっとコントラスト上がっても良い気もするけど、線は切れてもフンワリ柔らか。これの原因はおそらくあれなんで後で書く。
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放では周辺減光、周辺画質劣化、ボケの硬さ、合わさって如何にも古い大口径レンズらしい描写・・・
でも、お猿さんでの抜けの良さは、これでも感じる。
と、予想を超える大健闘な印象なのだけど、、、使い出して早々に、このレンズはデジには向いてないの判明してた。
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
このレンズも絞ると結構な確率で、ど真ん中にゴーストが出ちゃうのである。HEXANON 52/1.4と同じく絞り羽根とセンサーとの兼ね合いで出ちゃう。出ちゃう時は絞れば絞る程出ちゃう。とっても残念。目立つゴースト出てない状態でも、コントラストは下げてる感じ。
僕の場合はα7でしか試してないので、他のカメラでは出ないのかも知れないが、恐らく大して変らないのでは無かろうか?本来外れないレンズをボディからもぎ取られて、得体の知れないデジカメに着けられてるレンズに罪はないね。
F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
遠景は開放ではナカナカの惨状だ。中心以外はどこも崩れてしまってる。絞って行くにつれて中心から画質は整って来るが、周辺はナカナカ改善されて来ない。135判デジカメで遠景撮るなら少なくともF5.6には絞りたい画質。遠景テストでも絞りきって行くとゴーストが出てきてしまった。
オリジナルのカメラに固定装着されて居た場合は、ファインダーの視野率も低いだろうし、当時はE判プリントの時代。相当トリミングされてのプリントだったハズ。そう想定すれば、当時は立派な写りのカメラだったのでは無かろうか?
ボケは見ての通りで、まぁこんな物でしょう。近い方がお猿さんの時よりは煩くない。お猿さんの条件の方が実使用では多いと思う・・・・
最近の大口径レンズはボカすための大口径な御様子だが、昔は撮影チャンスを広げる為の大口径。ボケがどうたらより、一段でも高速でシャッター切れるのが偉かった時代の大口径レンズ。
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