コシナのツァイスイコンシリーズ用ZMシリーズ用の21世紀に産まれた最新のSonnar 50/1.5である。
Lマウントゾナー50/1.5から初めてJUPITER-3まで、4本の大口径50/1.4クラスのゾナータイプを使ってみて来た。僕の撮影スタイルは、あまり人物を絞り開けてポンワリ撮ったり、近景を開けて撮ったりするタイプでは無いので、絞っても画面全域がキリっと来ない大口径ゾナーは相性悪く。「キリっと来ねぇ~」「線が太いぃ~」「写欲が落ちる~」等と、店で大口径ゾナーの悪口を言っていたら、「これを使え」とゾナー使いのお客さんが貸してくれました。
さて、最新コンピューター設計の 21century Sonnar 50/1.5 は、僕のSonnar 50/1.5感を払拭してくれるのか?それともゾナーは21世紀でも、やっぱりゾナーなのか?いざ、参りましょう。
同じコシナ・ツァイスイコンのPlanar 50/2ZMと同様のモダンクラシックな筒。クリックだけではないバネ仕込まれた専用バヨネットフードの造りに関心していたら、ZMシリーズでは当たり前だそうです。佇まいは良く写りそうな雰囲気。
開放 - α7、JPEG
お猿さんの結果は、これまでの4本と比較して数段いい。コントラストに関しては他の4本は古い玉でコンディションも完璧ではないので致し方ないと思うが、像の崩れ方は数段少なく立派に写ってる。糸巻きの湾曲は非常によく補正されている。背景のボケはガウスとは違うモコモコ感(上手く表現出来ない)、周辺は若干グズグズ。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
一昨年に続いて今年も行ってきました山王際。前回持って行ったレンズはLuxon 50/2 だったのでヤケクソで撮っていたが、今年はC Sonnar 50/1.5ではどうでしょう? 今までの大口径ゾナーの経験では絞っても残念な結果を想像したが、ファイダー覗いたり、背面液晶でチャックした感じでは、このC Sonnar 50/1.5は絞ったらそれなりにキチンと写りそうなので、絞って撮りたいように撮ってきた。
Luxon50/2もC Sonnar50/1.5も、記念や観光写真に持ってくのが、そもそもの間違いです。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
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昔のゾナーと違って、21世紀のゾナーは絞れば問題ない程度に写ります。これら位に写ってくれれば無問題。でも、問題ないけど、この手の撮影に向いてるかって話は別。
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開けて撮ればゾナーだ。後ろのボケはトロけるワケでもなく、グルグルするワケでもない。モコモコとグズグズするのである。これはガウスにはない魅力?。収差を上品と云うのも変だが、極端に大袈裟でない崩れ方がイイ塩梅だ。しかもC Sonnar50/1.5は昔のゾナーと比較すれば抜けは数段良い。
この距離感の写真が現在にゾナー使う価値のある距離感なんだと思うのですが、僕は余り撮らない距離感なので、僕とゾナーは相性悪い所以。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
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で、大丈夫なので結局F11でズーッと撮ってしまった。
大丈夫でも過去のゾナーと比較して格段に良くなってるだけ。過去のゾナーと同様の収差傾向は、このレンズも内包してる。この手の写真を撮るためにこのレンズを選ぶ理由は無い。
F1.5 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
過去にテストした大口径ゾナー系と比較して欲しい。収差の程度は明らかに数段良くなってはいるが、収差の傾向は同じ。F11までしぼれば実使用では問題にならない場面の方が多いだろうが、本当の意味ではF16まで絞ってもバチっとは来ない。開放で極中心のみ良像であり、絞るにつれて良像範囲は広がって行くがF16でも全域はカバーしない。良像から外れた部分は放射状に流れる傾向。
糸巻きの湾曲は非常に良く補正されている。ゾナーとかガウスって範疇ではなく、標準レンズ全体の中でも優秀。ここまで真っ直ぐなのは記憶にない。
F1.5 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
近接でのボケの傾向もLマウントゾナー以外の3本と同じ傾向。それらを一段上品にした感じだ。21世紀でもゾナーはゾナーなのを実感。
使ってみて思ったのは、このレンズを良く現代で発売した物だと思う。周辺が流れるのも、絞っても収差取りきれない無いのも、全部確信犯なのは間違い無い。それを判って買う人は問題ないだろうが、今のご時勢では中には高いレンズ買ったのに写りが悪いってクレーム云って来る人も居そうに思える。その勇気に感服。
使い手を選ぶ孤高の存在かも。(僕は使い手失格)
大丈夫でも過去のゾナーと比較して格段に良くなってるだけ。過去のゾナーと同様の収差傾向は、このレンズも内包してる。この手の写真を撮るためにこのレンズを選ぶ理由は無い。
F1.5 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
過去にテストした大口径ゾナー系と比較して欲しい。収差の程度は明らかに数段良くなってはいるが、収差の傾向は同じ。F11までしぼれば実使用では問題にならない場面の方が多いだろうが、本当の意味ではF16まで絞ってもバチっとは来ない。開放で極中心のみ良像であり、絞るにつれて良像範囲は広がって行くがF16でも全域はカバーしない。良像から外れた部分は放射状に流れる傾向。
糸巻きの湾曲は非常に良く補正されている。ゾナーとかガウスって範疇ではなく、標準レンズ全体の中でも優秀。ここまで真っ直ぐなのは記憶にない。
F1.5 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
近接でのボケの傾向もLマウントゾナー以外の3本と同じ傾向。それらを一段上品にした感じだ。21世紀でもゾナーはゾナーなのを実感。
使ってみて思ったのは、このレンズを良く現代で発売した物だと思う。周辺が流れるのも、絞っても収差取りきれない無いのも、全部確信犯なのは間違い無い。それを判って買う人は問題ないだろうが、今のご時勢では中には高いレンズ買ったのに写りが悪いってクレーム云って来る人も居そうに思える。その勇気に感服。
使い手を選ぶ孤高の存在かも。(僕は使い手失格)