2016年1月11日月曜日

aus JENA DDR 9090932 Pancolar 1,8/50





Carl Zeiss Jena の Pancolar 50/1.8、勘違いしてズーッと所有してると思い込んでいた。「ある筈、ある筈」と探し回って思い出した。何度も買おうとしたが、値段が折り合わずに買ってなかったのだ。一眼レフ用の標準レンズを集めててPancolar 50/1.8を所有して無いのもアレなんで、2015年の8月にeBayで落札。

しかし、いざ買おうと思ったら、昔より相場が上がっちゃってて高価い。人気で高価いのはマルチコートのMC Pancolar。でも、ドイツ物は同じ物なら古いほうが良いと勝手に思ってるので、モノコートのゼブラ筒を探す。が、古いゼブラ筒も結構高い。「え~最近は東独物も高いなぁ。こんな事なら昔にケチらずに買っておけば良かった。」と溜息吐いてたら、誰も入札してないのを見つけた。

どうやら Carl Zeiss Jena と書いてない aus JENA は不人気らしく誰も欲しがらないらしい。ありがたく入札して、昔よりも更に安くゲット出来た。残り物には福あるね。


開放 - α7、JPEG

猿はモヤっているけどマァマァ、だけど2線ボケも強く、あまり綺麗ではない。

Pancolar 50/1.8を持ってない事を気付いたキッカケになったPENTACON PRAKTICAR 50/1.8MCとPENTACON electric 50/1.8のお猿さんと比較してみる。



どちらも開放で、左がPRAKTICAR 50/1.8MC、右がPENTACON electric 50/1.8。同じ日につづけて2本撮ったのに、構図が・・・距離ばかり気にしてたら角度が。。。

兄弟レンズと思われるPRAKTICARとPENTACONが似てるのは当然として、お猿さんの撮影ではPancolar 50/1.8も非常に似てる。Pancolar の方がもっと良好かと想像したが残念な感じ。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

お猿さんではPRAKTICAR 50/1.8MCと同じような感じだが、遠景を絞っての写りは月とスッポン!PRAKTICARとPENTACONが束になって掛かっても、まるで勝負にならない。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

PRAKTICARはデジカメで撮ってると、液晶画面確認で残念な写りが確認出来てしまうが、Pancolar 50/1.8は確認しても写欲を削ぐ事はない。ちゃんと不足無く写ってる。あ~良かった。


F2 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

東独レンズの特権?ケチケチしないでヘリコイドが許す限り寄れる。最短35cm。面白がってグイグイと何でも寄れば良いワケじゃない・・・

これじゃ、重盛の人形焼だ。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放はやっぱり甘い。周辺は崩れる。もっともこれは手ブレもしてますね。



F1.8 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22



F1.8 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22

遠景は開放はモヤモヤ。かなりの範囲の像が溶けて解像してない。褒められた写りではないが、PRAKTICAR 50/1.8と比べても、大して勝ってないかも。非点収差がPRAKTICARよりマシなので、それほど汚くは無いのが救い。

F2.8までは開放から少しずつ改善されてく感じだが、F4からガラッと別のレンズになる。F2.8とF4の画質の違いはビックリだ。

つかってみて思うのは、なんでこれPancolar 50/1.8をPRAKTICAR 50/1.8の母体にしなかったのだろう。(答えはコストだろうけどさ・・・) これがPRAKTICA Bの標準的なレンズとして付属していれば、PRAKTICA Bの評価も少しは変ってたと思うのである。(まぁ、ほんの少しだろうけど)