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2017年11月3日金曜日

珠江 S-201 1:2 f=58mm PEARL RIVER MG-0146192 (MADE IN CHINA)



中華人民共和国製の一眼レフ・珠江 S-201に付属?の標準レンズです。しばらく貸して戴いて使いました。英語表記を読んでPEARL RIVER 58/2などと呼んで居ますが、これはカメラの名前の気もするのです。珠江はMINGCAと発音するのか、幾つかあるレンズバリエーションには銘版にMINGCAの表記があるレンズもあります。シリアルナンバーの前のMG表記はそれの略なのかなと思うと、googleで画像検索するとYTやJGやHGとかあってワケがわからない。ロシアカメラの工場マークの様な物なのか?でも、そもそもこのカメラはそんなにアチコチの工場で作ってるとも考えられないし謎。NIKKORテイストの筒でパッと見はNIKKORに見えなくも無いです。58/2なので中身はHelios44系のライセンスか勝手にコピーでしょうかね?



おぉ、NIKKORですね。(笑)



見た目はNIKKORですが、マウントはROKKORです。通常のMinolta SRマウントに装着可能ですが、何故かフランジ面にロック穴が開いてます。カメラのS-201はMinolta SRマウントですが、マウント向かって正面右側にレンズだ脱着ボタンがあって、フランジ面のロックピンでこのレンズをロックしてます。どうしてもNikon F風にしたかった様です。ロック機構が2種類装備のレンズはひょっとすると、超貴重種なのかも知れない。


開放 - α7、JPEG

季節が異なるので少々判り難いですが、Jena Biotar 58/2と比較してみると、基本的には同じレンズの様に見えます。ただ、定点テストをみると焦点距離はPEARL RIVER 58/2の方が若干短いのでBiotarとは全く同じではないようです。Helios44を未だテストしてないので、テスト時に焦点距離の比較は宿題にします。

お猿さんの写りは抜けがイマイチ以外は、まぁこんな所でしょう。逆光弱そうです。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放では古典的SLR標準レンズの描写です。甘いですが、それなりに解像してます。心配(期待)するほどデタラメな写りではありません。ちゃんと写ります。そりゃそうです。中国で一番エライ一眼レフに付属のレンズです。
開放では軸上色収差が多いのか場面に寄ってはパープルフリンジが目立ちます。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞って問題無しです。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

問題出ました。このレンズもデジとの相性は良くないようです。α7での撮影だと場面によってはゴーストが画面中心に出ます。この2枚も中心に色被り&色濁りとコントラスト低下が起きてます。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F2.8に1段絞った程度だと、開放同様にフレアと滲みが纏わりつきます。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

場面によってはゴースト目立たないので、ゴーストなければ絞っての遠景は
十分に写ります。総じて逆光には弱いので曇りの日向き。フィルムで撮れば問題は殆ど無いのではないでしょうか?


F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放での中心は線は太めですが悪くない。中心から外れると溶けていく。グズグズしないでなだらかに溶ける。F2.8に絞っても中心のコントラストが上がるが全体的には殆ど変化なし。 F4までは甘いですが、F5.6からグンと整ってきます。F8なら十分に立派な写り。解像に関しての話で抜けの悪さはズッとありですけどね。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ボケの感じは見ての通りです。コントラストは低いですが開放から近景では遠景で目立ったカラーフリンジが目立たずに非常に使いやすい。近景を開けて撮るのは良いかも。

昔のレンズと思えば、十分に立派に写る物です。50年代、60年代の十分なクオリティを持ってるレンズだと感じた。あ、でもこれ1978年なんだねぇ・・・

まぁ、21世紀になっちゃえば総じて昔のレンズ扱いで宜しいんじゃないですかね。(笑)



2017年5月8日月曜日

MINOLTA MD 50mm 1:2 Japan Φ49mm (1209278)



ミノルタのニューMDの50/2です。当然廉価版レンズなワケですが、さてどの辺りの機種に付けて売っていたのでしょう?ミノルタのニューMD時代のカメラでX-500やX-70の廉価版機も50/1.7付きの記憶。良く判らないのでウィキペディアを見たら記載すらされてない。そんなに珍しいレンズではないと思うのですが国内には少ないのかも?どこで買ったか覚えてない、海外の中古屋の個人輸入だったかも知れない。



見ての通りのイワユルNew MDって呼ばれるレンズです。廉価版ですが最短撮影距離は45cm。造りは他のNew MDと大差ありません。

素性はミノルタに詳しい人に丸投げで聞いてみます・・・


開放 - α7、JPEG

ちょっと後ピンですね・・・面目ない。お猿さんの背中にピント着てます。F2ですのでボケボケにはならず。湾曲は優秀に見える。後は普通。


開放 - α7、JPEG

密かに恒例にしてる。開放での顔メモ君です。開放での例として続ける予定。顔メモ君が減っちゃうとねぇ・・・


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

アジア鉄道写真家・小池隆さんの写真展で作者をパチリ。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

これもピント若干外した。ヘタクソを棚に上げてピント掴み難い印象なレンズ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

ピント合ってれば写りに問題無い。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

比較的新しいレンズらしく、抜けと発色に問題ない。十分に写るけど、特別良くも無い。普通。。。(新しくないか・・・?否、80年代は新しいでしょ。)


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

暗くて絞りきれず深度足らない。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放で遠めを撮った。案外悪く無い。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22

中心は開放からマズマズ悪くない。周辺はF4まで甘い。F5.6でもやや不満。遠景風景を撮るならF8には絞りたい。実使用でもF8やF11で撮ってれば不満はなかった。周辺減光は口径思うと大きいか。。。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22

ボケは大人しい素直なボケ。二線ボケ傾向もない。少し絞ってもピントが掴み難い印象もあるのは、アンダーコレクション気味なのかも知れない。良く言えば柔らかい。逆に云うと、どの距離、どの絞り値でもピリっと来る感じがない。

2016年7月16日土曜日

MC ROKKOR-PG 1:1.2 f=58mm 2591803 MINOLTA LENS MADE IN JAPAN



久しぶりに大口径F1.2レンズの登場。以前ミノルタのMD ROKKOR 50/1.2を紹介したが、今回は同じミノルタのMC ROKKORの58/1.2。標準レンズも時代によって設計のコンセプトが変化してくる様子が同じメーカーの異なる時代のレンズを比べると、うかがい知れて面白い。



実測485gの中々のヘビー級。焦点距離も長いから、より立派に見える。微妙にNIKKOR-S Auto 55/1.2のデザインパクリに見えるけど・・・・ 格好良いから忘れましょ。

光学設計とは関係ないが、国産一眼レフ用のレンズは70年代のレンズが造りが立派。70年代はモダンになりつつもクラシカルな雰囲気も残ってて、言葉は悪いが無駄に立派な造りな物が許された最後の年代なのかも知れない。80年代になると、各社は必要十分を合理的に作るようになって、無駄に立派な物は少なくなって来る。


開放 - α7、JPEG

昔の過剰補正玉らしい背景のボケ。このタイプは絞るとグンと画質上がるのが多い。ただ、ボケにカラーフリンジが結構付随している。近景をデジでのカラー撮影だと現像でケアする必要がありそうな予感・・・


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

無線の人かな?


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

遠景を絞っての撮影は気持ちいい写り。コントラストより解像度チャート重視時代の高級レンズらしく端整にキレる。大口径F1.2って事を忘れて、絞った描写だけで十分に嬉しい写り。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

偽物。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

本物。

距離と被写体の条件によってボケの性格が結構変るレンズだ。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

縦ばっかりだ・・・


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放で撮ると懸念した通りにアウトフォーカス部にカラーフリンジが乗る。現像時にしっかりとケアしないとカラーだと鬱陶しい。開放でフォーカスした付近のソフトな描写自体は上品なので、カラーフリンジは残念。2線ボケを出さないように使えば、上品なソフト描写を活かして白黒ポートレートなぞ良いのかも知れない。



F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放では画面全体にヴェールを被ってる写り。ヴェールの中の線はあまり溶けてない。絞るにつれヴェールが取れていく。F2.8で内接円以上を十分にカバー。実使用の印象通り、F8やF11で文句の無い写り。F4やF5.6でも多くの場面で十分だろう。コントラストは絞っていってもパキっとクッキリと上がって来るタイプではない。



F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ここまで寄っての近接での背景ボケはリンギングなく大変綺麗。しかしカラーフリンジはでる。お猿さん撮影くらいの方がよりカラーフリンジは目立つ。パープルフリンジがベッタリ張り付くタイプでは無いので、プリントサイズ小さいとバレ無いかも知れないが、結構鬱陶しい。

絞った描写が素晴らしいし、大口径のわりに湾曲も目立たない。左右の画質差の少なさを見ても、真面目にキチンと作られてる様子が窺える。距離によっては目立つ2線ボケ傾向とカラーフリンジがやっぱり残念。

2013年12月22日日曜日

MINOLTA MD ROKKOR 50mm 1:1.2 LENS MADE IN JAPAN Φ55mm (1001667)



カメラや写真に興味を持ったのが70年代後半の僕にとって大口径レンズと言えばF1.4以上のレンズ。F2.8-F4やF2.8通しの標準ズームが「大口径」と謳われたって「はぁ?」って感じでピンと来ない。物心ついた頃の一眼レフにはF1.4やF1.8が当たり前についていて、悲しい悲しい廉価版の最廉価版だってF2だ中望遠以下のF2.8で「明るい大口径ズームです。」と云われても全くときめきは無かったね。それとは逆にドッキドキにときめいちゃって、地団駄踏んで指咥えて欲しかったのがF1.2の超大口径標準レンズ。

標準って云うのは当たり前の定番的な意味なんだろうけど、「超」ってついちゃうと、もうこれは標準的じゃない!!!超えちゃってるんだよ。標準を超えちゃってる標準レンズが超大口径F1.2標準レンズ。

MD50/1.2はMinolta XD以降の発売のはず。1977年以降だ。世代的には筒にプラを使用して、各社それまでより小型軽量化が推し進められた時代のレンズ。軽薄短小になったとは云え、そこはF1.2の存在感で、前玉もギョロっとデカくて、マルチコートの反射が魅惑的。F1.2は前だけじゃなくて後ろもマウントにパンパンにレンズ入って居て思わずニンマリだ。「あ~普通じゃ無い贅沢。そう!これって贅沢!!!」

実際使う上ではF1.4より半段明るいだけなので、F1.4とは実用上で大差無い。F1.8クラスとなら1段明るい有難みあるだろうけど、F1.4比較だと半段明るくて、大きくて、重くて、高価なだけ・・・ だけど、F1.2標準レンズに実用上の話は全く意味を持たない。だってホラ、贅沢なんだからさ。


開放 - α7、JPEG (2016.7.18追記)

背景のボケに色滲みがある。場面によってはカラーフリンジ目立ちそうだ。下の猫と違って、猿の像は台座がピント面と同位なので周辺の画質低下が目立つ。現像やレタッチで少々コントラストを上げれば、キリっとしてくるのでF1.2を考慮すればマズマズな画質。 (2016.7.18追記)


開放 - α7、JPEG


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

フィルムカメラで使ってた頃の印象より開放から切れがある。もっともフィルム時代はビビって意外と開放では撮って無い。ピント合う自信無いし、日中野外で1/1000までのカメラでナカナカ開放はありえない。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

これは絞りの選択ミス。なんでF2.8なんかで撮ったんだろ?自分でも意味判らん。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞って遠景はスッキリ、クッキリ。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

毎度、飼い猫でゴメンなさい。この季節はストーブの前の椅子から動かない。上の野良猫写真もそうだけど開放からピントバッチリな立派なレンズだ。α7のEVFはエッジの切れるレンズはピントが滅茶苦茶合わせ易い。開放でもピント位置が手に取るように分かる。これが前回のR50/1.8みたいなエッジがヌルいレンズだとピントは分かり難くて迂闊に撮ると外し易い。XGA程度の解像度のEVFでレンズの切れが分かるのは驚いた。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

以下、テスト。



F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1,2 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F1,2 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

定点遠景撮影では開放からF2まではそれなり。F2.8~F4でもマダマダ、F5.6からスッキリ!

80年前後以降のレンズって70年代初期以前のレンズとはフレアが激減する。それが、コーティング含めた技術の進歩か、設計コンセプトの変化か、原因は知らないけど明らかに変わってる。良く読み聞きするのは、MTF・コントラスト重視の設計コンセプトの変化だけど、このレンズがそうなのかは知らない。なにかで読んだ記憶ではミノルタもコントラスト重視になったと読んだ気もするけど定かでは無し。そもそも何かに書いてあった事の信憑性の裏も僕には取れないので、アカデミックな話は放棄、放棄。撮って見ると昔のレンズとは写りの感じが異なるのは体験出来る。って、このレンズも今じゃ大昔か・・・・

総じて良く写るレンズの感。テストすれば開放やF2辺りはそれなりに落ちては居るけど、実際に使ってると開放から切れもあって善いレンズだ。5.6以上に絞った画は、これまたイイ。F1.2の超大口径レンズで絞った画がイイって云うものなんだけど、絞った画はホントに良い。チャート撮った解像度は知らんけど、実写では抜け、切れ、共に文句無い。

光学性能的に大口径レンズが小口径レンズより絞った画質が優れてる理屈は多分無い。。。けど、大口径レンズは贅沢品なのでメーカーさんが気合入れてシッカリ作ってる場合が多いから、キッチリ、シッカリ写るってのは多分ある。

ボケは流石F1.2の超大口径、盛大にボケる。比較的素直なボケだと思うけど、人によってはコレでも固いって言うのかも?大抵の標準レンズは幾らかのオーバーコレクションだから大抵は前ボケの方が綺麗に散って行く。このレンズもそう。このレンズに限らず主たる被写体の前のボケが固いと煩いから、前ボケ、後ボケ、どっちが綺麗で前ボケが綺麗なのは大抵の場合で好ましいよ。DCニッコールみたいな標準レンズがあったら面白かったけど、多分今後も出ないだろうな。。。

------- 2015.1.14 追記 -------



F1,2 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

ボケのテスト画像の追加。

結構なカラーフリンジが出てる。

------- ここまで -------