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2017年9月18日月曜日

COSINA 55mm 1:1.2 MC LENS MADE IN JAPAN Φ58mm (84100905)



55/1.2で新品9800円!私が記憶してる中で、このレンズの新品最低価格。相場は14800円~12800円。いずれにしても国産大口径F1.2標準レンズで、こんな価格で売られていたレンズは、このレンズ以外に記憶にない。

販売されて居た当時は中古と新品扱ってる様なカメラ店では、どこでも潤沢にあって珍しく無い製品だった。ペンタックスやリコーのKマウントカメラユーザーなら「安いなぁ、買っちゃおうかな?」と思わせるのだけど、当時のコシナのブランドイメージは今程高くないので、安過ぎて逆に手が出なかった人も多いのでは無いだろうか?Kマウントユーザーでも持ってない人多かった。私??私は当然買わせて頂きました。12000円位で買った記憶。



筒の質感や各部の出来は、コシナのMFシリーズの28/2.8や24/2.8等と同等。55/1.2だから特に立派になってるワケではない。実用上は十分だけど高級感はない。1万円ですからね。

そんな爆安大口径レンズとして認知されてるレンズだが、その源流は現在も高値で有り難く取引されている大口径標準レンズが元になっていると話を聞いた。コシナの中枢に近い人物からでは無く、正に中枢の人から直接話を聞く機会が10年ほど前にあり、こちらの仮説をぶつけた所、いきさつをお話して頂いた。

M42のAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2が全ての始まりで、AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2と同じ光学系の兄弟レンズが多数あります。COSINON銘やPORST銘、CHINON銘のTOMIOKA銘がダブルネームで入ってる兄弟。更にAUTO REVUENON 55/1.2のM42マウントの兄弟レンズがあります。これらは基本的には同じ物と考えていいようです。

この中でAUTO REVUENON 55/1.2はKマウント化されます。(もしかするとPORSTも)Kマウント化に際して、筒等のコストダウンはされていますが、初期のAUTO REVUENON 55/1.2の光学系はオリジナルと同様だと聞きました。続いてAUTO REVUENON 55/1.2は後期型と呼ばれるタイプになります。前玉の曲率がオリジナルやAUTO REVUENON 55/1.2初期型と異なり、緩やかになります。

世間ではAUTO REVUENON 55/1.2の初期型までがAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2の兄弟と認知されて居るようです。それは間違いではありません。初期型までが同じ光学系です。しかし、前玉の違う後期型のAUTO REVUENON 55/1.2もAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2を元に生まれた物には間違い無いようです。

話はつづきます。リコーがXR8スーパーをコシナOEMで出す時にXR RIKENON55/1.2をセットで販売します。このレンズはAUTO REVUENON 55/1.2後期型を元に作られたと聞きました。

で、XR RIKENON55/1.2を元に自社ブランドで販売したのがCOSINA 55/1.2であるとのお話でした。

さて、AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2を源流にCOSINA 55/1.2まで繋がってると云うお話をして来ました。私は友人と二人で並んで、中枢人物から光学系は変更されているけど、無関係ではなくAUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2が元であると直接お話を聞きました。

このお話を聞いた場の最後に私は確認を兼ねて2度、3度尋ねました。

私、「AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2がCOSINA55/1.2に至るまで、幾度か変更されて居ますが、それらは改良ですか?」
中枢人物、「コストダウンです。」
私、「何回か変更がありますが改良は?」
中枢人物、「コストダウンです。」

間違いなく、AUTO YASHINON/TOMIOKA 55/1.2とCOSINA55/1.2は繋がっています。キッパリ!!!
兄弟では無く、子供でも無いか、甥っ子くらいかなぁ・・・


開放 - α7、JPEG

では、いつもの様におサルさんから。

もんやりとはしてますが、予想範囲内。背面液晶で確認しても、「おぉ!大丈夫じゃん」と安堵。何しろフィルム時代に使った印象では、かなりのホワホワの印象を持ってた物で。


開放 - α7、JPEG

最短域開放はかなりの破壊力。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

十年ぶり位にコシナのお膝元信州中野、小布施を訪れました。COSINA 55/1.2をSONY α7に着けて里帰りさせて来た。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

全員カメラ持った怪しい集団が平穏な地方都市を荒らします。

逆光弱し君の印象はフィルム時代と同じ印象。(後にデジで使うともっと凄い事を思い知るのだけど。)


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

ちゃんと写る時はちゃんと写る。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放で撮ると、微妙に色が気持ち悪くなる。ハッキリしないが全体的にゴーストが乗ってるのかも知れない。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

ちゃんと写る時はちゃんと写る。
絶好の鉄ポイントとして、見通し良く草木が整備されていた。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

ボケは綺麗とは云えない。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

里帰りの品でMVP受賞の品。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

大人げ無く長野電鉄の展望車を占拠して堪能。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

微妙にコントラストが破綻しそうでギリギリ踏ん張るF8での遠景。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

渋温泉、佩びれて居ながらも、結構活気あり。好い温泉でした。
源泉熱い!


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

10年前に乗ったと思われる旧車両。保存されてました。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放でのボケはカラーフリンジ乗ります。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

長野の絶景を無視してスマホゲームに興じるHさん。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

東映魔女っ子アニメのような建物と街灯の曲がりに感動。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

衝撃の夜景撮影。これより露出与えると全部真っ白。ただでさえ内部反射多いレンズにデジカメセンサーの反射でフィーバーするっぽい。

長野に行った目的はコシナさんに工場見学をさせて頂く為で、手厚い歓待に感謝感激でしたが、工場の中は当然撮影禁止なので写真は無しです。



F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放は全体にヴェール被って中心ももんやり。周辺はトロトロだが、酷く流れる事はない。F1.4のクリックは無く、開放の次はF2になる。F2で全体のヴェールは晴れる。中心部は相当改善されるけど、中心部以外が成り行き的に甘い。F4までは周辺イマイチ。F5.6で最外周は甘いが全体としてはマズマズになる。F8で周辺まで改善されてくるが、厳密には最外周はイマイチ。F8-F16は絞って行っても、あまり変わらない。少しは改善されるが、F16でも最外周はイマイチだ。



F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放のボケは最強レベル(笑)。カラーフリンジがグリーンっぽいのと共に、一番鬱陶しいパープルフリンジも乗ってくる。全体的にもフレアで見通し悪い。最強(笑)。F2.8にすると、フレアっぽいのは残るがボケは口径食も無くなって綺麗に丸ボケになる。これって今時SNS系だと皆大好き玉ボケか。

内部反射のコントラスト低下が大きいので、絞って行ってもコントラストは上がって来る気配なし。

遠景の写りは、「ちゃんと写る時はちゃんと写る」レンズだが、それ以上にフレアにビックリさせられる時が多い。そこを踏まえて収差のフレアも反射のフレアもポジティブに受け止められる人向けです。

2017年2月13日月曜日

RICONAR 1:2.2 55mm RICOH LENS MADE IN JAPAN 52Φ (575681)


RICONAR 55/2.2。リコーのKマウント標準レンズでは廉価だけど良く写るとXR RIKENON 50/2が有名。XR RIKENON 50/2が当時のカタログ価格が7、8千円だったと記憶してるが、7、8千円で当時でも安い印象だった。リコーやフジフィルムは当時は低価格品の輸出が主な市場だったようで、最廉価なレンズやカメラを作っている。日本で売ったのかどうかは不明。恐らく輸出だけだったのではないだろうか?

当時の開発関係の方から開発の経緯を伺う事が出来たので、当サイトとしては珍しく為になる情報を書きます。

輸出用一眼レフの生産コストを下げるようにの指示で50/2を全群繰出しを改めて、前玉回転繰出しに出来ないか設計者数人に相談したところ、一人だけ乗ってくれたとの事です。
あれこれ計算して50/2では厳しいけど、55/2.2なら何とかなりそうとスペックが決定。カメラとセットで2000個のテストマーケティング販売をし、追加で少量造られたそうです。

懸命に造られた、コストを切り詰めながらも性能とのバランスの取れたバジェットな良品ですが、テストマーケティングの結果は芳しく無かったとの事。50mmではなく、55mmだったのが市場に受け入れられなかった原因の一つだと分析されたようです。



「安いけど手抜きは無い」と仰られた通り、造りはXR RIKENONシリーズと遜色ありません。各部の動作も滑らかですし、質感も同等。馬鹿に軽い事も無く、重くはないけどスカスカな感じも無い。前玉回転繰出しの為なのか、最短撮影距離が80cmが少々物足りない。60cmだとさして不自由無いのですが、80cmだと「あ、駄目か」ってシーンが結構あります。それ以外は何も問題無いですね。苦労して生み出した画期的新製品が市場での反応が芳しく無かったのは残念だったでしょう。

さて、僕の最初に買ったカメラはリコーのサンキュッパ・XR500だとは前にも書きました。当時の貯めた小遣いで買える一眼レフは、XR500しか無かったので、ニコンFやF2、キヤノンのF-1とか全く眼中なし。あまりに現実離れした存在なので憧れもなし。自分の手が届きそうな価格のXR500が憧れの存在で、絶対に欲しいカメラだった。

低価格品のカメラって予算に余裕のある人が買う物では無いのですね。ギリギリの予算でカメラを買う層が買うカメラ。これは恐らく輸出市場でも同じ。そんなギリギリの予算でカタログと睨めっこしながら、許されたコストの中で何を買うか悩み考えるユーザーの気持ちは僕には判ります。

XR500に50/2のセットは、その点で一眼レフに憧れる少年の心に十分に響く物だった。シャッターは最高1/500で低速も1/8までだったけど、プリズム使ったファインダーは上級機と遜色無いし、50/2ってスペックだって十分に明るいし主だったメーカーの名レンズのスペック。39800円で買える立派な本格一眼レフだったです。人に安物って云われようが、買った本人には、遂に手に入れた本格的一眼レフカメラだった。

僕も彼らも手の届くなかで、立派な物が欲しかったのです。予算が無いから安物の造りの物が欲しいのでは無く、予算の中で立派な物が欲しい。そう云った意味だと、前玉回転繰出し、55mm、F2.2、最短80cm、と僅かづつではありますが、当時の一般的な本格品?からグレードダウンしたスペックが、物の良し悪しではなく、お金無いけど一眼レフが欲しいって層とマッチングしなかった原因に思えます。

技術者さん達が一生懸命作ったRICONAR 55/2.2は良く出来た物だと思うけど、「55mmで十分でしょ?」「F2.2で問題無いでしょ?」「最短80cmで我慢しなよ」って云ってきます。実際55mmでもF2.2でも十分で、最短80cmで困る事も少ないけど、夢が無いのです。今の僕はカメラに夢を見ないけど、当時は僕のようなユーザーは多かったのでは無いかな?夢見たかったよ。

造り手の情熱とユーザーの想いが正にマッチングしなかった不幸ですね。今の時代に手にして見るRICONAR 55/2.2は、造り手の知恵の詰まったステキな物です。なんか長々と書いてしまった。


開放 - α7、JPEG

ニュートラルに気持ち入れ替えて、先ずはお猿さん。

開放はピント甘い。親猿の目で合してるつもりだがピント無い。目の前後にもピント無いので、外したワケでは無さそう。前玉繰出しで不利になるのは近景なので、影響出る距離なのかも知れない。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

写ります。無問題です。今なら判る。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

やっぱり開放はピント無い。周辺減光は小口径なので激しくは無い。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞っての遠景は最外周以外はシッカリ写る。当時カラーネガで撮ってのDPE店プリントでは全く問題無かっただろう。と、云うよりXR RIKENONで比較すれば、高価な50/1.4より幸せな写りだ。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

前玉回転繰出でこういう状況の後ボケの癖は強烈(笑)


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

こんな時に最短80cmで寄れないもどかしさ。
ま、手にしてるスペックの範囲で撮り方考えるのも楽しいです。
開放はフレアっぽくてコントラストも下がる。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞れば抜けも良くて、EVFで覗いていても気持ちいい。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

いう事ない。

今なら55mmもF2.2も最短80cmすら全部あり。スカっと写って楽しい。当時なら許せないスペックも、沢山手に入れてしまった今なら逆に嬉しいって人間って贅沢。ん?僕が贅沢なのか・・・


F2.2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

遠景を撮るならF8まで絞りたい。F4、F5.6辺りでは中心以外はかなり甘い。中心部は良いので近くで人を撮ったりは問題ない。開放からF2.8は全体にかなり緩いので判ってないとガッカリ。判ってつかいましょう。


F2.2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放付近の近接は、ハイライトが滲んでソフトフォーカス。小口径だけど、これはこれでポートレートレンズになるんじゃないですかね?
繰出すと、とろけちゃうのでボケも柔らかい。これ結構好きな人居るのでは?

生産数が少ない、あまり見かけないプチレア品なので、見つけたら買っといて。

2016年7月19日火曜日

XR RIKENON 1:2 50mm RICOH LENS MADE IN JAPAN 52Φ (262070)



XR RIKENON 50/2、このレンズは思い出深い。僕が最初にお金を払って買ったレンズなのだ。正確には初めて小遣いやお年玉を貯めて買ったカメラRICOH XR500に付いて居たのが、このレンズ。買い直し品ではなく、写真のレンズが正に買ったそれ。XR500と共にカメラもレンズも完動品で所有してます。

SMC PENTAX-M 50/1.4 の項でも書いたが、大口径とマルチコートに魅了されてチョイチョイと父のSMC PENTAX-M 50/1.4 に浮気して居た。それでも、自分で買ったXR50/2は大事だったし、最初の相棒として愛さずには居られない。



当時のCMをyoutubeで見つけたが、これは発売後しばらく経ってからのCMだ。1979年ごろの印象に残ってるブロアーで「ヒカヒカ~」ってやるバージョンは見つからなかった。

手にしたカメラを嬉しそうに大事に清掃メンテナンスしてるCMは、遂に一眼レフを買った小学生には凄く共感出来たCM。最初のバージョンどこかに無いかな?



時を経てα7に納まってるXR50/2図。違和感無いね。

コストダウンの為のマイナーチェンジを重ねていくXR50/2ですが、光学系は全部一緒だと認識してた。今回これ書くにあたって世の中でどんな扱いなのかググッたら、最終型の50/2Lは光学系が違うって云ってるサイトがあったりしてビックリ。「そんなの初耳知らね~ぞ!」って、その筋の方々に確認したところ、当時のリコーの中の人から、同じ光学系だとお答え頂いた。

と、こんなインターネットの僻地で呟いても、最終型50/2Lは違うって伝説は広まっていくのでしょうねぇ・・・


開放 - α7、JPEG

お猿さん、開放値F2なんで、この程度は写りましょう。子供頃から使ってるけど、このレンズの写りに不満を感じた事は無い。今こうして詳細にみると背景のボケの様子から、所有してるXR50/1.4と比較して廉価ではあるが比較的キチンと組まれて居る様だ。当時の最低価格一眼レフの付属レンズとしては十分以上なCPだ。


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モノコートレンズだと思うが、真夏のピーカンだったが、どの場面でも抜けは良かった。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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F8やF11での写りは文句なし。絞り羽根とセンサーによるフレアーも出ずに、パキっと切れる。デジとは相性良いレンズ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

湾曲も目立たない。軽くて良く写るしいいね。子供頃はSMC PENTAX-M 50/1.4のマルチコートに惑わされて居たけど、今比較すると絞っての描写はXR50/2が上。

いかん、開けても撮って置かないと・・・


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

で、無理無理に開けて撮った。ボケも強いクセは無い。状況によっては2線ボケは出るが、弱い過剰補正のガウス玉は程度の違いあれど、どれもが持ってるクセ。アウトフォーカス部のカラーフリンジが目立つ程では無いので、開け気味でも使い易い。

久しぶりにXR50/2を使うに当たって、ネットの世界での扱いをググって覗いてみた。冒頭の最終型XR50/2Lの光学系が違うって話もネット民が言ってた話。XR50/2の話に限らず、オッサン時代の人間は知らないネットの中で出展不明の常識があったりして驚かされる。

XR50/2をググッたらネットあっちこっちで和製ズミクロンとかプアマンズ、ズミクロンって言葉が飛び交ってた。「え~まじ~!そんなの誰が言ってたの?」って思って、僕だけ知らないのかと身の回りのカメラ趣味オッサンにも確認したら、そんなの知らないって云われた。良かった世間知らずは僕だけでは無かった。

「玉ボケ」「タムキュー」「和製ズミクロン」、知らない間にカメラマニア界もネットの世界で新しい常識が生まれ育ってるようです。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ではさて、和製ズミクロンってSNS世代が呼んでるレンズの実力を拝見しよう。実使用で絞っての写りは十分に素晴らしかった。でも、それだけでズミクロンと匹敵って事にしちゃうのは少々乱暴なんで、比較してみると面白いよ。

2カムのSUMMICRON-R 50/2を以前掲載してるので、そっちの遠景テスト画像と比較してみよう。

SUMMICRON-R 50/2の開放F2のテスト画像とXR50/2を比較してみると、「あちゃ~!いきなり夢破れたり。」 ゴメンナサイ真面目な話で勝負にならない程度にズミクロンの圧勝です。F2.8も負け、F4も負け、F5.6辺りで勝負になってくる。F8、F11なら遜色無いかな。

それよりも画質って云うより、ズミクロンは言葉で表現が難しいのだけど、良くも悪くもゴチっと固い描写。このゴチっと感は国産玉には無い特徴で、何が違うのが実際には良く判らない。でも、違う。

XR50/2にはゴチっと感は無い。まぁ、和製ズミクロンの称号は、値段の割には良く写る、同じ50/2ってスペックだから言われてるので、そんな深い意味は無いのでしょうね。それを踏まえても開放付近を描写を比較すれば、幾らなんでも和製ズミクロンは褒めすぎ。そもそも誰が最初に言ったんだろ?

それでもXR50/2は良く写ってお買い得なのは間違いない。

---- ちょい追記 ----

和製ズミクロンの起源を少々しらべてみた、ネットをググると2007年からあちらこちらで書かれだし、2010年前後にはネット民の常識となってる様子。そもそもはアサカメのチャートテストでズミクロンと開放から肉薄する数字を出したってあたりに、起源があるようだ。記事を読んでないので、記事の中で和製ズミクロンなる記載があったのかは不明。

チャートテストの結果で「ズミクロンと変らんやん!」と喜んでしまっただろうね。チャートの数字は写りの極々一つの数値でしか無いのが良く判る好例ですね。開放遠景の写りを比較すれば、数値は同じような物でも、画は違い過ぎ・・・

---- 追記終わり ----



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

スーパーカブのボケ撮影はご覧頂いて判断してください。特別綺麗でも無いですが、極端にクセがあったり汚い事はない。なんら問題感じない。先にも書いたがカラーフリンジが比較的目立たないのは実際に使う上では結構ありがたい使い易いレンズ。

今回使ってみて予想外にデジタル(α7)と相性が良い印象だった。デジと相性いいのも近年一部で人気が高い一因なのかも知れない。(本当に人気なのか真相は知らないけど・・・)

初期型から最終型まで光学系は一緒と書いたが、このXR50/2より更に廉価なRICONAR 55/2.2と云うのがRICOHさんにはある。RICONAR 55/2.2が生まれた経緯なども、元RICOHの方から教えていただいたので、その内レンズと会わせて紹介したい。