2018年12月7日金曜日

AUTO MIRANDA 1:1.4 f=50mm LENS MADE IN JAPAN 2812335



ミランダ一眼レフ用の50mm/f1.4は幾つかの筒のバリエーションがあるが、AUTO MIRANDA EC50/1.4以外は基本的には同じレンズ光学設計の様です。絞りにクリックがあったり無かったり、フィルター径が違ったりとイロイロ年式によって違う模様。これはフィルター径52mmで絞りにクリックは無いタイプ。



造りは比較的モダンでスマートです。EC50/1.4の写りは少々倍率色収差が目立つ物でしたが、より以前のレンズである当レンズの写りは如何な物か?フィルム時代の印象では良くも悪くも然したる印象は無い。


開放 - α7、JPEG

リンギングがあってカラーフリンジの乗る古典的な後ろボケ。大きく像が流れたりせずにナカナカ頑張ってる。フレアっぽくコントラストは低い。デジだとコントラスト与えられるが、カラーフィルムだと残念そうだ。そう、思い出したリバーサルで撮って残念だった記憶がある。良く言えば優しい写りw 湾曲は優秀。


開放 - α7、JPEG

最短は43cmと目盛りあるが実測は40cmくらいなのでは?フチ子が何時もより一回り大きい。この距離でもコントラストは低いのは同じだがピント部はある。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

好い感じである。このタイプの像は崩れずフレアでコントラストが低い写りは、デジで程よくコントラスト上げると現代レンズのスコーンと抜けるのとは異なるが、程よく解像しながら優しい感じに仕上がる。50年前のレンズだがデジだとね。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

逆光だとフレアで色も濁ってしまった。順光で優しい写りなので逆光だとホニャホニャだ。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

曇りや日陰が得意。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

優しいのはいいけど、逆にパリっとスコーンとはしてくれない。


F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

遠景テストを、開放でも線が太くなって抜けは悪いが像は流れない。F2で抜けが一段上がる、それよりも良像がドーナツ状に改善されてる様な?球面収差図を見てみたい写りだ。F2.8まではイマイチ。F4からが安全圏。周辺光量落ちもF2.8までは目立つ。F5.6、F8と画質t向上してF8なら不足なく写る。F8では最外周は甘いがF11なら最外周もやや甘いが改善する。キチンと作られてるレンズです。倍率色収差に関しては、新型のEC50/1.4より当レンズの方が良く補正されてる様に見える。色ズレの量は大した違いは無いかも知れないが、EC50/1.4の方がクッキリ色がズレてる。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

カブの近接ボケテストは、この条件だと後ボケの二線ボケも溶けてしまって綺麗。過剰補正レンズのせいか前ボケも綺麗。遠景だとストンと四隅が減光するのも、なだらかになって程よいトンネル効果。グルグルするような癖の強い写りでは無い。この距離の開放の写りは綺麗な印象絵画的だ。真面目に好いかもしれない。

今現在マウントアダプターを入手して、ミランダのレンズを敢えて選ぶ価値は微妙かも知れないけど、EC50/1.4も、このレンズもフィルム時代より今の方が楽しめるレンズに思える。

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