2005年にコシナから発売された、ライカMマウント・レンジファインダーカメラ・Zeiss Ikon用の標準レンズとして発売されたPlanar 50/2。21世紀に作られた立派な値段の50/2。さぞかし良く写りそうな佇まい。コシナさんのHPからセールストークによれは。
- フルサイズをカバーする余裕のイメージサークル
- 鮮明でヌケの良い画像をもたらす高度なフレアコントロール
- 実用上ゼロに近く補正されたディストーション
- 絞り値に関わらず最小限に抑えられた焦点移動
- 正確な1/3EVステップの10枚羽根虹彩絞り
- 非常に正確な距離計連動メカニズム
- 偏りのない色再現性のためのカラーマッチング
- 美しい合焦範囲外の描写性能(ボケ味)
なんだか素晴らしそうです。
見た目もシックです。実際造りも良くて、各部の動作もスムーズ。重厚感は無いけど、クラシックなんだけどスマートなインテリ君。
開放 - α7、JPEG
「鮮明でヌケの良い画像」の謳い文句に偽りなし。マジにクッキリ!スッキリ!。「実用上ゼロに近く補正されたディストーション」も偽りなし。僅かには歪曲あるけど、良く補正されてます。Gプラナー45/2の衝撃再びな感じ。
実際に使った感じでも、写りの傾向はGプラナー45/2に非常に似てる。設計の目指す所が同じコンセプトなのでは無いかな?開放からコントラスト高く抜けが良いのは同様だが、Gプラナー45/2で気のせい程度に僅かに感じる線の太さは無く、キレも良い。
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
何も言う事ありません。
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放だとピント来ないかな?って心配は無用。特に中心付近なら開放からキレる。
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
Gプラナー45/2も同様に実直に素晴らしく写るけど、アダプターで使うのはお世辞にも使い易くは無い。その点プラナー50/2ZMは全く問題無しに使い易い。このレンズはクラシックレンズの残存収差故の個性的な描写は持って無い。恐ろしく実直に素晴らしく写るって事ではベストな一本なのは間違い無いレンズ。
F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22
F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22
遠景定点撮影は、開放では短辺内接円に僅かに足らないが、それでも良像範囲は広く、実使用でのキレの良さが納得出来る結果。F2.8で短辺内接円内は良像がカバーする。F5.6やF8で言う事無い写り。
Gプラナー45/2も同様なのだが、画面全域で良く写るのだが、本当の隅っこの隅の四隅はストンと画質が落ちる。大きさとコスト等を考慮して、敢えて四隅は捨ててるのだと思う。周辺光量落ちも光量が十分な部分と足らない部分の境は比較的ハッキリしてる様に見える。これが、バックフォーカス短いレンズをデジで使ってる故なのかは判断出来ないが、ボケテストの開放を見ると開放での口径食はそれなりにあるので、光量落ちもそれなりのハズではある。
「フルサイズをカバーする余裕のイメージサークル」の謳い文句に関しては、恐らくフィルム時代の基準なら十分過ぎると思うが、正に重箱の隅が見えるデジだと隅っこは残念になる。通常の撮影では先ず問題になる事は無い隅っこの話。この点はGプラナー45/2も同じ。しかし、恐らくFEマウント専用で作られてる純正のSonnar T* FE55/1.8は重箱の隅まで対応した設計をしてるのでは無いだろうか?使った事無いから想像ですけどね。
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