2020年11月23日月曜日

CANON LENS FD 50mm 1:1.2 CANON LENS MADE IN JAPAN (52326)

NewFDにはF1.2大口径50mmが、研削非球面レンズ採用のNewFD50/1.2Lと球面レンズのみで構成されたNewFD50/1.2の二種類あります。今回は「L」無しの球面レンズのみの通常品です。

80年代は一眼レフの小型軽量化が競われた時代で、各社1mmの外形寸法を争ってました。70年代はF1.2大口径標準は各社とも55mmや58mmと長焦点気味でしたが、80年代になってF1.2も50mm化された上に、小型化の流れで馬鹿デカクせずにギュッと濃縮した小さいけどズッシリなレンズ。

この後にAFの時代になるとキヤノン以外はF1.4を超えるクラスの大口径レンズをラインナップしなくなってしまうので、一眼用F1.2大口径標準レンズの一期が終わる各社レンズです。今現在になって振り返ると、この時代以降の大口径標準レンズは非球面レンズが使われてる物になってます。球面レンズだけで作られた大口径標準レンズの最終章として各社50/1.2は個人的には貴重なレンズ達として価値を感じます。 



小型化を図りながらガラスが詰まった感じはいい感じです。でも、ライバルメーカーさんの筒と比べると機能的には問題なくても質感・風格はちょっと負けてるかも。でも、これがキヤノン哲学。キヤノンは軽薄そうに見えるかも知れないけど、ユーザーに媚びない芯があるんだよ。媚びずにユーザーに提案・提示して来る。

開放 - α7、JPEG

開放のお猿さん。MD ROKKOR50/1.2、ZUIKO 50/1.2、Ai NIKKOR50/1.2とこれで、この時代の50/1.2は四本目のレポートで、開放のお猿さんはROKKORとNIKKORがスッキリしてるかな?撮影日時が全く違うので判断付きにくい。晴天だとコントラスト下がって見えるっぽい。まぁ、こんなものでしょうね。(笑)

開放 - α7、JPEG

最短付近でフチ子。15cm位の大きいフチ子です。
ピントのエッジは立ちません。

F2 - α7、JPEG

F2に絞るとピントにエッジが出てきて上等です。

F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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F8に絞って大変良く写ります。十分に写るでは無く、優秀に良く写ります。


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前回のZUIKO 50/1.2は解像は優秀でしたが、逆光に弱かったです。これはそんな事もありません。ハイライトからシャドーまで40年前のレンズですが現代的にシッカリ写ります。(笑)


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大口径50/1.2の記事なのに絞った写真しかありません。困りました。開けたヤツはフチ子や後のテストで参考にして・・・


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

一枚開放での撮影がありました。

画面地面右の斜めになったガス管指標にフォーカスしましたが、開放ではお猿さんと同様ピントに芯がありません。後ろのボケをよく見るとコマ収差も激しい。


F1.2 - F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

遠景では開放とF1.4は軸上色収差も目立ち中心のフレアにマゼンダが乗ってます。フチ子の時にF2でグンと良くなったの同様にF2から画質が大幅に上がります。中心はF2でフレアも取れて切れがあります。F2.8で短辺内接円の範囲は良像範囲になります。F5.6で全画面で粗良像範囲です。優秀です。F8で文句なし。

この時代の主要各社の50/1.2は、どこも頑張って作ってたのが伺えます。


F1.2 - F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放、F1.4は殆ど一緒ですね。カラーフリンジもありますが酷く目立つワケじゃないです。F2は大変上等だと思えます。ボケも綺麗です。真面目にF2はお勧め出来る。僕の撮らない系だけど女性ポートレート系にはF2~F2.8は良いとおもうな~ (毎度の無責任発言)

この時代の戦後の日本カメラメーカーさんが切磋琢磨して技術開発した到達点の時代のレンズだと思います。この後からは時代はズームと非球面レンズの世界に邁進して行きます。凡そ30年の標準レンズの開発停滞期に突入。

135判ミラーレス使ってて、高品位なレンズを求めて昔のレンズに興味あったら、一時代の高級標準レンズなので、この時代の50/1.2クラスは良い物です。今時のレンズと狙いのコンセプトが違うので今のレンズの写りの代わりにはなりませんが、逆にこの時代のレンズの様な写りのレンズは今は少ないと感じてます。

2020年10月26日月曜日

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-S 50mm 1:1,2 110366 Japan


2本あるOMシステムの大口径標準レンズの1本ZUIKO AUTO-S 50/1.2です。70年代のF1.2は焦点距離55mmですが、82年リリーズのこれは50mmになりました。各社58mmや55mmでしたが凡そ同時代に50/1.2になってます。

50/1.4などと同様に程よく濃縮感があって質感の高いレンズです。OMはボディには少々華奢なイメージを持ってますがレンズの造りは大変いい印象です。


このレンズの特異点はフィルター経がΦ49!筒の中イッパイに前玉です。こんなにギューギューで大丈夫なのかと心配になるくらい。構成図を見ると以前の55/1.2を前後にギュッと縮めた様に見えます。重さも実測で288gと300g切、正に濃縮レンズの様相。

 
開放 - α7、JPEG

 
開放 - α7、JPEG

お猿さんとフチ子を見て判るように開放ではピントは行方不明です。滲みと流れでコントラスト最良と解像最良が違ってます。

F2.8 - α7、JPEG 

F2では甘さが残り、F2.8にすればキリっとして来ました。

F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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さてこのレンズ。正直に白状すると大した写りは期待してなかったです。ZUIKOの一般的な大口径標準レンズの50/1.4は、どこか設計を間違えてしまったのではと思える位にファンタジーな写りのレンズです。なのでフィルター径をΦ49に無理やり収めたムリクリレンズだと想像してました。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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F5.6前後の常用絞り域での写りは大変素晴らしいです。ZUIKOファンに怒られてしまいそうですが、「おいおい、どうしちゃったのオリンパス」って感じ。私経験上一般的なOM-ZUIKOレンズに特にシャープな印象は持ってなかったのですよ・・・

Wikiには「ズイコーレンズの特徴としては、一般的には比較的安価な価格設定でシャープな画質という点が挙げられる。」って書いてあるけど・・・(誰が書いたか謎な所がWiki)

そんな私の先入観を吹き飛ばす上品で端正な素晴らしい写り。小さくした弊害を感じさせないです。これは素晴らしい。やっぱり高級品なんだなF1.2は。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞り開けての写りは昔の大口径レンズの味わいです。最近の中国製大口径もこんな感じかな?結像が甘いだけでなく、アウトフォーカス部に色が乗るので開放でデジタルのカラーで使う時はケアしないと気持ち悪くなりがち。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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泣き所もあります。小型化の弊害とは関係無いと思うのですが、逆光に弱いです。逆光というよりハイライトでフレアっぽくなります。斜めから光の入射があるとゴースト出ます。手や物でハレ切りしようとしても、本当にギリギリの入射でゴースト出ます。使うカメラとの相性とか条件で変わると思いますが、センサーの反射というりは筒内面反射の影響に思えます。写りが素晴らしいだけにチョット残念。

F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放がピント行方不明なのは遠景も同じです。本当に行方不明です。このレンズはF1.4の指標がなく開放の次はF2です。F2では随分解像も改善されます。F2.8で実用的。F5.6からは文句ないです。手前のビルのタイルの質感も良く現れてる見事な写りです。倍率色収差も良く補正されていて目立ちません。

Φ49mmと小さいので周辺減光が犠牲になってる事も無い様です。Nikkorの50/1.2やROKKOR 50/1.2と比較しても周辺減光が大きい事もありません。

50/1.2の写りを見ると、なんでZUIKO 50/1.4が、あの写りなんだろうと思えてしまいます。やっぱり何かを間違えてしまったのかも知れない・・・・(笑)

F1.2 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ボケは前後共大変柔らかい。白黒で開放気味の写真は柔らかく甘い描写を求める人には良いかも。(無責任)手前にパープルフリンジ乗るので場面によってはケア必要。近景もF5.6から素晴らしい。

総じて想像より優秀な玉でした。見くびってゴメンナサイ。もう一本の大口径ZUIKO55/1.2もフィルム時代に使った曖昧な遠い記憶・印象なので改めて使ってみて50/1.2との差を見るのが楽しみに成りましたよ。

2020年9月21日月曜日

MC ZENITAR-M2s 2/50 ZENIT M46×0,75 (00011507)


格好悪い筒のレンズの王様、MC ZENITAR-M2s 50/2 です。一体どう考えてこんなルックスにしたのか?恐らくはイメージスケッチの段階ではもっとスマートなんだどうけど、製造技術、コスト、などで実現可能な形にして行くうちに最終的に出来上がるとコレになっちゃったのでしょうなぁ。カメラやレンズに限らず、製造技術以上の最先端を狙うと着包みの様なスキンデザインになっちゃうのは古今東西あちこちで散見出来ます。

これの場合はコスト削減のシワ寄せは見た目よりも操作フィーリングに影響大で、フォーカスに滑らかさが全くなくて、微妙なフォーカス合わせが酷くやり難いのが辛い。ルックスはここまでチープで格好悪いと逆にブサ可愛くなって来る。

構造か簡略化されて居るのが幸いして、ロシアレンズに多い個体差が少ない様子に見えます。数本見ましたが大差無いです。ウォッカ飲みながらでも組める。


α7にアダプターで付けると人に見せられません。まるでチ○ポ・・・


Φ46なのでRF用の穴開きフードをネジネジしたら、もっとヤバいです。これじゃ包○チ○ポ・・・

 
開放 - α7、JPEG

 
開放 - α7、JPEG

最短撮影距離は35cmなのは嬉しい。フチ子との距離がグッと近づきますw


F4 - α7、JPEG

おまけのF4

F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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造りも見た目も感触もアレなレンズですが、実は大変シッカリ写ります。F4位までは甘さありますが、F8は文句ないです。フォーカシングがギクシャクするので撮りにくいのが残念。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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見て!ヌケも良くてスッキリシャープ!


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逆光も見て!


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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見て!黙っていたら、これで撮ったと思わんでしょ。
MC ZENITAR-M2sでのF8ステキ!


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


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最近はあり余るロシアレンズの絞りの改造品がオークションで大量に売られてます。これもbokeh LENSとか言って、改造されて売ってます。折角安くてもちゃんと写るレンズなので余り無駄に壊さないで欲しい気持ち。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

F8最高~と褒めて来ましたが、開放からF4までは、過度な期待はしてはイケません。遠景をシッカリ撮りたいならF5.6から。F4までは像も周辺は甘く周辺光量落ちも大きい。中心部は開放からシャープネスあります。素性の良さを感じます。絞って行くにつれてリニアに良像範囲が広がっていきます。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

口径食は大きいので開放付近のボケは蹴られて回ります。ボケの質も柔らかいタイプでは無いです。周辺減光とグルグルの合わせ技のトンネル効果は出るので場面によっては面白く使えるでしょう。特記すべきは軸上、倍率ともに色ズレが良好に補正されています。近くを開け気味で撮っても気持ち悪い色が乗りにくいです。遠景での写りを見ても倍率色収差も良好です。撮影したデーターを現像しても気持ち悪さを感じない、スーパー高性能なレンズではありませんが、これは良いレンズです。(写りの話ねw)