2013年12月31日火曜日

Carl Zeiss Planar 2/45 T* 9521993





Contax G用の標準レンズ。今やJKまで知ってるCarl Zeiss。もっとも写真やカメラにそれなりに年数関わってる人はツァイスと略すけど、JK世代はカールって略すとも伝え聞く。「あたしの家のビデオカメラにはカールがついてる」とか・・・ カール、カールって長嶋茂雄だよ。

実はこのレンズは初めて使った。フィルムでは使った事無い。もともと、一眼レフが好きで、一眼レフの標準レンズが好きで集めてきた。パララックスが無く、マット面使ってファインダーのどこでもピント合わせの出来る一眼レフが性にあっていてレンジファインダーカメラは余り使ってない。ましてやビューファインダーのAF任せカメラのContax Gにはサッパリ興味が無かった。興味ないのは標準好きで広角にあまり興味が無いのも原因かも。。。

レンジファインダーのレンズは無視して居たところにα7が登場して事態は急変。一眼レフでは無いけれどEVFで一眼レフのようにレンジファインダーのレンズもパララックス無しの構図の何処でもピント合わせ可能になってしまった。しかも一眼レフよりバックフォーカス短いRF用のレンズは、α7につけると一眼レフ用より収まりが良い。ある意味嬉しいけど、困った。今まで敢えて無視してたのに、無視する理由が無くなってしまった。標準レンズに関しては写りもRFの方が有利そうだし・・・そんな僕に、常連さんが譲って下さったのが、このGプラナー。

このレンズ、OM-AFマウント程では無いけど、ピントリングが無いので本来なら潰しの利かないマウントのレンズなのだけど、そこはCarl Zeiss、OM-AFとは異なって「使いたい」って人が多いからマウントアダプターも豊富に売ってる。早速Eマウントアダプターを手配して使って見た。


開放 - α7、JPEG (2016.7.18追記)

大変シッカリした描写。焦点距離が短く、開放F値もF2なので大きくはボケない。ボケを楽しむレンズでは無い。開放での写りは明らかに並のレンズより一段上。


開放 - α7、JPEG


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

格式高いツァイスレンズを持つと、被写体も崇高な物を選んでしまう。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

実写の感覚だと、一段絞ったF2.8で全く破綻が無い。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放で撮ってもファンタジーワールドにならない。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F8で粗全域で均一。画面の主要部分はF4あたりから差なんて無い感じ。画面全域でコントラスト高く文句無い。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

コンタックスGマウントと云う以外に欠点無い。普通の筒に入ってたら良かったのにと思えてならない。でも、潰しの利かない筒の状態でも、そこそこ高値で取引されていて、ライカマウント改造品なんてかなりの高額。そう思うとこんな筒で良かったのかも知れない。



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

定点撮影でのカラーがニュートラルなのに先ずビックリ!!! オートホワイトバランスで撮ってるが、空と地上を同時に写した遠景だとカラーバランスは結構偏るのだが、このレンズは非常にニュートラルに写った。実際の撮影でも発色は非常にニュートラルで使い易い。今時のレンズつければ恐らく普通なんだろうけど、黄変したレンズとか使ってると、ニュートラルに感動する。

定点での撮影結果は今まで紹介して来た一眼レフ用の標準とは、大げさでなく次元が違う。他のレンズのF2の画と比べてみると違いは一目瞭然。開放から抜けがよく周辺まで崩れが少ない。もちろん、それなりに崩れても居るし、薄いベェールを被っては居るけど、その程度は紹介して来た一眼レフ用のレンズとは比較に成らない。

標準レンズに関しては一眼レフよりRF機の方がバックフォーカス長に無理が無くて、素性が良いのは判って居たけれど、これだけ違うのはチョットショックですらある。しかし、この結果が、RF用の標準レンズとして当たり前の普通の結果なのか?それともこのレンズが中でも優秀なのか?持ち玉も経験も無いからサッパリ判らない。RF用の標準はどれも普通にコレくらい当たり前?F1.4やF1.2の開放もこんなにバッチリ写るのか?そもそも、RF用の標準の普通の玉ってどの辺り?ズミルクスやズミクロンとかが普通?否、ズミクロンだって高級品で普通じゃねぇ~だろ?え?どうなの?判んない物は考えても仕方ないので、将来の検証課題にして置きます。

お店プリントで使われない位の四隅は光量も画質もストンと落ちる。その部分の光量はF2.8で随分改善されるが、画質に関しては絞っても崩れたまま。設計として四隅は捨ててるようだ。

絞ってけば良く成っていくが、元が十分良いからF4からは絞っても実写の感覚だとあまり変わらない。ただし、コントラストは高く、色も良いが、線はそれほど細い印象は無いかな?否、多分負け惜しみだ。。。

開放F値はF2なので、盛大にボケるレンズではない。口径食も少なくリンギングも強く無い。像も開放から崩れないから、異世界に誘ってくれるレンズではない。真面目に実直に写る頼りがいのあるレンズだ。明日からは頼まれ記念写真はコレ使おう。

2015.4.15、ボケテスト画像を追加。



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

この条件だと、開放でのボケが若干硬い。一段絞るとリンギングが取れる。非常に均一でフラットなボケからも良好な球面収差の成せる結果か。

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