2015年4月13日月曜日

Nikon AF-S NIKKOR 50mm 1:1.4G (318367)



2015年現在、ニコンの現役50/1.4標準レンズ。AF-S 58/1.4Gもあるけど、あれは特別高級品で常識的な標準レンズはこっちでしょう。それでもメーカー希望小売価格・税抜きで6万円だから立派な高級品。今の標準50/1.4って各社高価なのです。生まれるのが遅かったら標準レンズを集めるなんて絶対無理だったな・・・

90年代は50/1.4や50/1.8は、メーカーさんに殆ど無視されて居て、新製品なんてバージョン違い位だったのが、何故か21世紀になったら標準レンズが結構作られるようになって来た。小売店でも交換レンズの中で標準レンズは売れ線だと聞く。

このレンズの発売は2008年12月とWikiにある。New NIKKOR 50/1.4からの基本設計を一新して全く新しい構成になって来たので、気になってたレンズ。今回お借り出来たので試してみた。




デカイ。。。デカイです。

さて、21世紀のニコンの標準50/1.4はどんな写りをするのか?期待と不安が交錯する。いざ撮影!借物なんで近所でね。


開放 - α7、JPEG

先ずは何時ものお猿さん。50/1.4開放らしく柔らかい。コントラストもピントもそこそこ。50/1.4としては悪くは無い。21世紀の標準レンズなので、もうチョイ抜け良いかなと予想してたのだけど案外平均的。

悪くは無い普通だと思うが、この写りには少々驚いた。写りが悪いと感じたのでは無く、写りが古臭いのである。後ろボケが60・70年代だ。最近のレンズはあまり持ってないのだけど、作例みたり人の写真を拝見すると、単焦点レンズだけに及ばずズームですらボケが綺麗な印象を持ってる。恐らく市場の要求が綺麗なボケを求めるのに、メーカーも対応してボケも意識して設計してるのだと思う。で、これ見るとボケは恐らくケアしてない。

僕は自分の撮影にはボケはあまり気にしないので、写真撮る上では全く問題無い。それでもまさかの古典的な描写に驚いた。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

湾曲も結構あるのけど、そこはデジなんで補正。

気にしなければ問題無いが細かい事書くと、近景撮った時の後ろのアウトフォーカス部分が若干汚い。カラーフリンジが乗る。2線ボケの傾向もあり。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞って遠景撮れば全体に均一で上等。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

近景だって平面的なら上等。

21世紀のレンズで7群8枚の新設計レンズが、昔のレンズみたいな描写なのは興味深い。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

遠景は開放は全体にフレア多くて甘い。絞って行くに従ってどんどん良くなる。F8で均一。ただし、最新レンズだと思うと、倍率色収差が若干目立つ気もする。カラーフリンジの件を考えると、倍率も軸上も、色収差に関してはイマイチかも・・・・

ボケをみると、近接での大きくボケた後ボケは近景時と違って開放から綺麗。考慮してないと思ったけど、近接の大きなボケを考慮したのかな?

さて、6万円の50/1.4の標準レンズ。最新設計だからと過剰に期待しちゃイケない感じかな?純正ボディで使えば超音波モーターで快適なAFレンズなのでしょう。

パナのLEICA D SUMMILUX 25/1.4の時も感じたけど、デジタル時代のレンズは純正ボディで使わないと真価は発揮しないのだろうね。昔のレンズは受光するのはフィルムでどのメーカーのレンズも条件に差はないけど、今は自社のボディでの撮影を考慮して作ってるだろうから、オールドレンズをアダプターで使用するのと、最近のレンズをアダプターで使用するのは全く意味が違って来るのだろう。

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