2015年4月8日水曜日

AUTO MIRANDA EC 1:1.4 f=50mm 49Φ LENS MADE IN JAPAN 2547204



ミランダのレンズが熱く語られる事はあまり無い。初期のアルコやズノーは珍重される事はあっても、「あの玉が素晴らしい」とか「これは名玉」なんて話は聞いた事が無い。オリジナリティ溢れる数々の重厚なボディの興味深さからすれば、レンズの影は薄いのだろう。僕も数本所有するミランダの標準レンズを、フィルムで使っていた印象は特に素晴らしいって印象は無く、どちらかと云えば「 ・・・・ 」な印象を持っている。

AUTO MIRANDA EC50/1.4はミランダ本家の最後の機種となったdx-3の標準レンズ。市場の小型軽量の流れに沿って、dx-3はそれ以前の重厚な造りから、随分と軽薄な造りになってしまって居たが、セットの50/1.4は特にチープなところも無く、シッカリ造られてる。



ぴょこっと飛び出す組込みフード、1975年で組込みフードの50/1.4は珍しい。



絞り駆動レバーのストローク長が以前のレンズと異なって居て、センソレックス等で使うと自動絞りで絞りきられない等、古いミランダボディとは互換性に難がある。互換性を犠牲にして開発した今後を見据えたニューミランダマウントと言えそうなレンズだけど、dx-3で終わっちゃいましたね。

ミランダについては俄かで語っても墓穴掘るだけなので、興味のある方は「MIRANDA SOCIETY JAPAN, ミランダ研究会」へどうぞ。


開放 - α7、JPEG

先ずは近所のお猿さん。開放では御覧の通りあまり嬉しい素敵な写りではありません・・・ 全体に微妙にダメっぽくて褒める所が見つからない。。。

春になって桜の季節に、素敵な女の子の名前を持ったレンズで桜を撮るって趣向なのだけど、大丈夫かな?まぁ、なんとか成るでしょ。



お猿さんを撮ってから、ナカナカ撮影に行けずに都心の桜はスッカリ御仕舞な頃。散ってない桜と雨から逃げて西東京方面。曇天だったけど丁度満開。春~夏はカントリーの季節、かっ歩するBGMはMiranda Lambertちゃんと決めてた。ミランダちゃんを聴きながら、ミランダで撮る。曇天だったけど・・・


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

RAW現像で倍率色収差をケアすると随分良くなる。冴えない原因は倍率色収差か。ボケが汚いのは別問題だけど・・・


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

ボケが関係ない遠景は絞って撮ると良いじゃないの!こりゃびっくりだ。デジタル補正したらの話だけどね。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

RAW現像で使ってるとフィルム時代の残念な印象はない。

話は全部デジタル補正したらの話。化粧前はイマイチなので、撮影時はα7のEVFでピントが微妙に掴み難い。。。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

遠景定点テストの結果は褒められない。開放やF2は「どうしちゃったの?」って位に解像してない。F4あたりから良くはなって来るけど、倍率色収差でクッキリで線が太くなってる。これがフィルム時代に冴えないモッサリの原因か。。。F5.6ではシッカリ写って来るのだが、倍率色収差が隈取するのでモッサリした線に見える。F8だろうがF11だろうが、デジだと更にクッキリ収差現れちゃって気持ち悪い。近接のボケテストは以外とクセは無いが綺麗って程じゃない。

こうやって書くと、とてもじゃ無いけど使い物にならなそうだけど、デジタル補正ってスゴ~イ!立派に撮れてしまうのである。素晴らしい。色は分かれてるけどシッカリ結像してるので、僅かに補正するとパリっと良く写る。

あ、、、パナのLEICA D SUMMILUX 25/1.4も倍率色収差は似た様なもんだったな。。。フォーマットが違い過ぎるので物としての優劣は比較出来ないけど、得られる結果に関して云えば倍率色収差をケアした結果では遠景はAUTO MIRANDA EC50/1.4とα7の方が、D SUMMILUX 25/1.4&G3より得られる結果は良い。

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