2015年1月19日月曜日

NIKKOR-S Auto 1:1.2 f=55mm Nippon Kogaku Japan No.211464



Nikon Fマウントレンズはオートフォーカス化されてから終ぞ発売されない大口径F1.2。マニュアルフォーカス時代はノクトニッコール58/1.2を王様に何種も発売されていた。このレンズはNikon Fマウント用では最初の大口径F1.2標準レンズ。本来はAi化以前のレンズだが、これは純正Ai化されてた。



どーんと堂々たる前玉。重量422gはズシっと重い。実際に持ち歩くと軽いレンズは軽快だし、F2クラスでもそうそう不自由は無い。F1.2の重さはありがたくない。けど、重さが嬉しいのも事実。

F1.4が1960年に5.8cmでやっとこさ造ったのに、5年後の1965年に55mmでF1.2を発売。この進歩を早いと見るべきか?遅いと見るべきか?


開放 - α7、JPEG

お猿さん撮る距離が毎度違うな。次から気をつけて距離一定にしよう。

開放は予想よりスッキリで、もんやり感少ない。ピントも流石薄いから見やすくはないが掴める。半世紀前のNikon Fマウント最初のF1.2と思えばナカナカの物なんでは無いでしょうかねぇ。ご覧の通りに樽型の歪曲は結構目立つ。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

家の中の粗が全部ボケになって誤魔化せる。これぞ大口径レンズの最大のメリット。日が射して逆光なのでプラス0.7の露出補正して撮ったが、内面反射のフレアも少なく結構抜けがいい。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

撮らされたな、、、負けだ。でも、撮るよこれ・・・

F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

昼カラも模型屋も、どちらもディープっぽい。

F2.8からキレがいい。F2.8でキレがいいレンズは使ってて嬉しい。良く「絞ればどれも変らん」と言うけど、実際にはキレはレンズで結構違う。F5.6まで絞らないとキレて来ないレンズも多い。F2.8でキレて来るレンズは程よいボケでピント面シャープな、「本格カメラっぽい」写りが得られる。(注1)

(注1)本格カメラっぽい写りとは、大枚出して買ったパパのカメラに、ママが納得する描写である。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

オールドレンズを意識させない見事な写り。F8で全体にキレはバッチリOK。真面目にこれは気持ちよく写る。見直しちゃったよウン。樽の湾曲は場面によっては目立つからデジでは直しちゃいましょう。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

最短が60cmなのは時代だから仕方ないか。。。




F1.2 - F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.2 - F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

実際の使用した印象と同じくF2.8から画質はグンとよくなる。短辺内接円を良像がカバーする。F8で最外周もカバー。


F2

ボケはF2が綺麗。今時流行りの円形絞りではないので、絞り形はでるが開放やF1.4である過剰補正のリンギングが取れ、口径食も粗無くなって綺麗だ。開放がF2のレンズでは、こうは行かない。F1.2やF1.4はチョイ絞ったところが美味しいのも大口径レンズならではの良さだ。

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