2015年1月2日金曜日

Steinheil München Quinon 1:2 f=50mm 1742164



Roeschlein-Kreuznach Luxon 50/2 と同じBRAUN Paxette II用の3本ある標準レンズの一本。パチモン臭いLuxon 50/2と違い、ご存知 Steinheil München の代表的なレンズ銘のQuinonである。

Quinonを名乗ってるので、期待してしまう所だが、何しろLuxon 50/2がトイレンズも真っ青な凄い玉だったので、さして気持ちも高ぶる事無く使ってみた。でも、Quinonだからチョットは期待しちゃうかな・・・・ Macro-Quinon 55/1.9欲しいなぁ・・・



ご覧のように大変小型なレンズ。Luxon50/2は100g切ってる驚愕の小ささだったが、Quinon50/2は144gと50/2としては常識的な重さになってる。前玉もナカナカの存在感。筒やピントリングの造りもLuxonと比べて明らかに贅沢な造りになってる。

このQuinonにしてもLuxonにしても、レンズ構成図が不明なので、どんな構成なのかサッパリ謎?どこかに構成図ないのかな。。。


開放 - α7、JPEG

素晴らしいワケではないが、さしたる破綻も無く案外普通に写った。Quinonだけ使ってたら面白味も無く、「あ~、こんな感じかぁ。」ってレンズだと思うが、Luxonを知ってると「流石はQuinon、ワリと普通に写る!」と妙な感心を持てる。


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F5.6程度の絞りでは中心以外は像は崩れてしまう。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F11まで絞れば周辺までシッカリ写る。大人数集合写真だって、まぁ大丈夫。絞れば写るのだから、ここは流石はQuinonと褒めて上げたい。Luxonを思えばちゃんと写る事が偉い。もっとも樽型歪曲大きくて、気持ち悪いので全部直してます。悪しからず。

どうやら木と共生、或いは木が寄生してる様な家に惹かれるのが最近判った。過去の写真見ても多い。。。



開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

近景の開放での写りは、ボケ固いからピント面以外がグズグズっと崩れてく。昔の玉ってこう云う感じの多い。ホワっと溶けて行くのでは無く、グズグズってね。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

まぁ、絞っていってもF8からでやっとと云う感じ。F11、F16でフルフレームカバーだけど甘い。Luxonはイメージサークルすら足らなかったから、それからすれば立派な高級品だ。

ボケも渦っぽさはあるけど、まぁ、こんなところでしょ。

で、このレンズの現役当時なら「悪い事言わないからQuinonを買っときなさい」と云う所だが、時は経って今現在、QuinonとLuxon、どちらが存在価値があるかと問われれば、凄すぎる写りのLuxonだよねぇ。



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