2016年7月8日金曜日

C.C Auto Petri 1:1.8 f=55mm No.104910 PETRI CAMERA CO., INC.


No.104910

ブリーチロック式のペトリ一眼レフ用の標準レンズのC.C Auto 55/1.8です。今回は所有するシリアル104910と一緒に、Petri Flex7 用の絞り伝達ピン付きのシリアル120340を貸して頂いたので、併せて紹介。

上の写真No.104910は僕の所有品の通常品。絞り環はクリックがある。


No.120340

これが借物のNo.120340で、向かって左側に絞り環に繋がった突起があり、突起には一本の金属ピンが生えている。このピンがFlex7のボディと連結し、絞り値を伝達する構造。実際にFlex7は触った事が無いので、「そうらしい」って事で・・・

No.104910の通常品にある絞り環のクリックが、No.120340には無い。すべての通常品がNo.104910と同じくクリックがあるのかは不明。もしかすると、C.C Auto 55/1.4はクリック無かったので、クリックの無い通常品もあるのかも知れない。連動ピン付きのFlex7用レンズは、これ一本っぽいのだけど他にも在ったのだろうか? イロイロと判らないのでペトリマイスターに聞いてみたいのだが、残念ながら知り合いにペトリマイスターが思い当たらない・・・


No.104910


No.120340

外見は突起以外は何一つ変らない。

C.C Auto55/1.8はフィルム時代の印象では、抜け良く写って関心した記憶がある。その記憶も55/1.4と同様に、少ない使用経験での印象なので、さてどうでしょうか?


開放 - α7、JPEG (No.104910)


開放 - α7、JPEG (No.120340)

色の違いはAWBのJPEGなので比べても判りません。見比べた感じ2本は変わりませんね。光学的にも同じレンズと思ってよいようです。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop (No.120340)


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop (No.120340)

絞り指標のF11が赤く墨入れされてる位なのでF11で撮れって事でしょう。素直に尊重してF11で撮ればシッカリキチンと写った。厳密には周辺は若干線が太くるが、まぁ及第点。



F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop (No.104910)


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop (No.104910)

2枚とも(No.104910)だが、(No.120340)もどちらも逆光には弱い。もろな逆光でなくても強めのハイライトがあるだけでフレアっぽくコントラストが大いに下がる。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop (No.120340)



F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop (No.120340)

開け気味の画は素直に柔らかい。強烈なクセはなく綺麗。F2.8でも絞り形状も目立たずに好印象。ピントは甘く、F2.8でもコントラストは少々低く柔らかいが、これはこれで使い易いかも。

M42のF1.7は、もっとパリっとしてた気がするが55/1.8は大人しい庶民派のお嬢さんだったようだ。(今回も記憶が外れたっぽい。)



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 (No.104910)



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 (No.120340)

遠景の開放はどっちもドロドロのモンヤリ。F2.8でもまだかなり溶けてる。F4~F5.6でも辛い。遠景撮るなら最低F8、赤い指標のF11には確固たる意味があるようです。

2本を比較しても、まぁ同じ様な物。詳細にみれば気のせい程度に120340が程度が良いかも?実使用では変らない程度。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 (No.104910)



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 (No.120340)

近景のボケは綺麗なレンズだと思う。少し絞ったあたりが上品。個人的にはF2.8でのシャープネスは物足らないが、汚いワケではないので、近景の柔らかい描写が好きな人にはいいかも知れない。滲みコンロラスト低いがカラーフリンジが少なく綺麗な描写。

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