2014年5月8日木曜日

Carl Zeiss Jena Tessar 2,8/50 5445682



今回も借物。借物は返却しないと悪いから優先的に消化していく。

Zeiss JenaのTessar 50/2.8。言わずと知れたテッサー君。本家の東西Zeiss系だけにとどまらず。テッサータイプと呼ばれるコピー品を含めれば山のように存在する。抜けが良くシャープに写る描写性能と作り易さのバランスが絶妙で費用対効果が抜群だったのだろうね。硬いだの、焦点移動があるだのと欠点として指摘されたりするけど、利点が欠点を大きく上回るからこそ大量に作られた、標準レンズ界のカラシニコフ・AK-47。

そんなポピュラーなTessarなのですが持ってません。Y/Cの45/2.8やJena DDR50/2.8は所有してたけど、手放しちゃってます。だってF2.8だし・・・

今回はイロイロ貸してくださるM様の物の中にJena Tessar50/2.8があったので借りました。毎度毎度、ありがとうございます。



レンズが深く奥まった筒でフード要らず。アダプターとの境目がデコボコで汚いのは、アダプターが削ってあるからで、レンズのせいでは御座いません。



開放 - α7、JPEG

借物なんで近所に出発。お猿の親子に「行ってきます。」だ。

開放値がF2.8だからボケ量はこんな物。大口径レンズをF2.8位に絞ると多くの場合にボケのクセが取れて美味しいF値なんだけど。テッサー50/2.8は開け気味で使ってもあまり嬉しくない。


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

そんなワケで絞る。2段絞ってF5.6でグッと良くなってカッチリ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

もっと絞る。遠景を絞って撮る限りは、実使用ではこれで何も不足ない。古いレンズだけど、そこそこ抜けが良いのはレンズ枚数の少なさに依るのかな?


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
(特定の人物へ向けたネタ写真)

もう絞ってしか撮らない。歪曲も目立たずに気持ちいい。

これだけ良く写って、安くて数もあって入手もし易い。もうこれで良いのでは無いかと思うけど、何故かこれじゃ物足りない。これより高価で写りが劣るレンズって沢山あると思うけど、何故かこれを使い続けたく無い。誰に聞いてもテッサーは良く写るって言うのだけど、その人も普段テッサー使ってるワケじゃない。まぁ、そういうレンズなんですね。なんかテッサーに申し訳なくなってきた。




F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

Y/Cのテッサー45/2.8の記憶では開放でも、もっとコントラスト保ってた記憶があるが、これは開放だとモンヤリとベール被ったようにコントラスト低い。遠景は開放では中心部以外は崩れて行く。PENTACON PRAKTICAR50/1.8のように非点収差に依るものか周辺に行くにしたがった線が泣き分かれていて美しくないよ。一段絞ってF4でコントラストはグンっと上がるけど、像の崩れはマダマダ。F5.6でほぼ短辺に内接の円はイイ感じ。実使用でF5.6で不足無い感覚と一致。テストでみるとF11、F16でも周辺は若干の甘さを残す。この辺りがテッサーの限界なのかも知れない。実使用で不足無く写るけど、不足無い以上では無い。

0 件のコメント:

コメントを投稿