2017年1月13日金曜日
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO MC AUTO-S 1:1,4 f=50mm 822062
オリンパスOMシリーズ用の50/1.4。マルチコートのありふれた玉。モノコートのG Zuikoと基本的には同じ物だと思ってます。オリンパスのレンズも数本取り上げてるので、OMレンズも取り上げてると思ってたが、OM用のレンズはこれが最初だった。
オリンパスのMFレンズは濃縮感があって持って気持ちいい。レンズにあるプレビューボタンで絞りをシャカシャカするのが楽しく気持ちよくて、意味も無く遊んでしまう。シャカシャカシャカシャカシャカシャカと程よい抵抗感がクセになる・・・(俺だけか?)
開放 - α7、JPEG
おおぉぉ~、開放はモヤモヤのハロハロだ。周辺減光も激しい。α7の中央重点測光の出た目で撮ってるが、周辺減光が大きいと、周辺の暗さに引っ張られて真ん中がオーバーになる。ただでさえハロハロでフレアっぽいのが、オーバーで滲んでしまうのです。
F5.6半 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放は甘い玉だが、絞ればキチンと写る。主要メーカーさんの上級レンズですからね。ちゃんと写らないとね。周辺減光から完全に逃げるにはF8まで絞らないと駄目。
F2 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F2 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F2 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
金網越し、金網ボカす為に開放で撮ろうかとEVFファインダー除いたら、あまりにホニャホニャなのでF2した。高級トイカメラ的な素晴らしい写り。(笑)
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
絞ってもキレキレな感じはない。
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
室内ミックス光源が気持ち悪いので白黒化。白黒だとコントラストをカラーより上げて処理しても不自然にならないから鮮鋭度も上がる。周辺減光、フレア、開放よりの甘さ等、白黒だと表現の活用範囲が広いかも。
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
レンズとカメラの名誉の為に、イマイチの解像と色ムラは空港展望のガラス越しのため。
F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
どんより空の日に持ち出したので、普段ならF11にするところがF8どまり。F5.6での撮影が多かった。F5.6だと四隅がストンと減光する。なだらかに減光するのはトンネル効果で悪く無いのだけど、僅かに端っこがストンと落ちるのは、気持ちよくない。
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
日が落ちた後の酉の市。こういう撮影の方が向いてるレンズ。周辺減光も甘い描写もフレアも全部が気持ちいい。
F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
遠景開放は全部モヤの中。周辺減光も大きいので、これでも周辺の暗さに引っ張られて中心はチョイオーバー気味。大口径の標準は総じて、この傾向だが、このレンズは顕著な方だ。像の線も太いが、グズグズと崩れてはない。
開放からF5.6まで絞るにつれ画質向上。一段絞るとグンっと良くなるタイプではなく、変化は穏やかなレンズ。実用的にはF4で十分。厳密にはF5.6から良像は粗全域。倍率色収差は良く補正されている。グズグズ崩れない様子から、非点収差も少なそう。開放付近の球面収差は大きそうだ。
F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
ボケはトロトロと云うよりホロホロ。(なんだそれ?そんな気するので、そんな表現) カラーフリンジも激しく無く、全体に大人しい。円形絞りってワケではないが、8枚羽根絞りは絞り形状も目立たない。
纏めると、強烈な周辺減光なんだけど、像やボケは大人しく上品。このタイプは意外と貴重かも知れない。グルグルと強烈とボケや、像が激しく流れて崩れたりするトイレンズとは一線を画する写り。品のある周辺減光を是非ともお楽しみ頂ければ、レンズもオーナーも幸せになれると思います。特に白黒はきっとお薦め。
私?
私は余り相性が良いレンズではないかな・・・
否、そんな事は無い。「今度白黒でレンズの描写を意識しながら撮ってみようかなぁ?」などと思わせる位だからね。
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