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2018年10月8日月曜日

Super-Takumar 1:2/55 6183780 Asahi Opt. Co. Lens made in Japan





一般的にはSMC Takumar がPentax ESからの開放測光及び絞り優先オートに対応レンズシリーズって事になってますが、これはSuper-Takumar銘でES対応になってるレンズ。単なるSMC Takumarの銘板違いのワケではなく、筒はSuper-Takumarの物です。この辺りの事情には詳しくないのですが、輸出バージョンなのかも知れません。それとも国内でも売っていたのでしょうか?

コーティングはSuper-Takumar系と同じに見えます。



昔のレンズは小さいです。ミラーレスデジカメが出てきた時にアダプターで昔のSLR用レンズをつけるとアダプターが長くて変などと云われてましたが、最近のミラーレス用のレンズを見るとニョキニョキ長いのが多いので、アダプターで伸びてもさして違和感が無くなって来ました。

55/2は立派?な廉価版製品なのですが、昔の廉価版は全然廉価版じゃありません。美しい指標のカラフルな墨入れ。マニシング加工の筒は小さくても質感上々。冗談ではなく「立派な廉価版」です。


開放 - α7、JPEG

天気が曇りなので条件いいですが、それでも上等な写り。端正に整ってる。お猿さんもクッキリ。55mmって長めで無理が無いのかも?


開放 - α7、JPEG

フチ子の最短付近も描写は甘いが、酷い破綻はありません。ここでも整った印象。実際フィールドで撮影した画をみても素直に整った印象です。この印象って僕がPentaxのレンズに抱いてる印象と合致します。


開放 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放でもホワホワにならないのは個人的には使いやすい。アウトフォーカスのエッジにカラーフリンジは皆無ではないが、酷いパープルフリンジが出る事もなく、現像&仕上げがやり易い好いレンズ。

以下、絞ったの続きます。


F8 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

うーん、クッキリ端正で抜けもいい。SMCではないけど好い。


F8 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

人の後ろ姿は撮らないようにしてるのだけど撮っちゃった。まぁ、撮っちゃうよね。
これもスパっと抜けも色も好い。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F8 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

定点撮影テストを詳細にみるまで判らないが、実使用だと解像もF8での写りになんら不満無いな。この素直な抜けの良さは、口径がF2と無理が無いだけでなく、55mmの焦点距離が寄与してると感じる。当時の50mmと55mmの設計に大きな壁があった様子が55mmを見て感じる。


F8 -α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

夜景で30秒前後の長時間露光にも使用したが、人工光源にコントラストが破綻する事もなくシッカリ撮れた。廉価版にしちゃ出来すぎなんじゃないの当時のPentaxさん。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

F2の描写はこれまた感心。中心はキレもあって優秀。で、F2.8でビックリ。内接円クッキリ。凄い。F4、F5.6と絞る度に順調に画質向上。F8で極4隅以外が文句なし。こりゃ実使用で全く不満出ないワケですね。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ボケも素敵。パープルフリンジが鬱陶しい事とか全くない。F2のボケ画像見て。綺麗なもんです。

Super-Takumar 55/2が素晴らしいなんて話、聞いた記憶無いよ。悪い話は聞かないし、良く写るとかは聞いてるけど、これシッカリ比較すると素晴らしいよ。廉価版扱いだから評価に若干バイアスが掛かっていたと思えるね。コレは良い。

CanonのEF50/1.8IIを安くて写る神レンズなどと近頃は耳にするけど、あれは安くて普通に写るエライレンズだと思う。でも、これは安いのにスゴーク良く写る正に「神レンズ」だよ。

Canon EF50/1.8IIの同条件テストも掲載してるので比べてみて欲しい。F2.8での描写はSuper-Takumar 55/2が明らかに上。いつも言ってるF4やF5.6から写るのは並。上等な玉はF2.8から写る。Super-Takumar 55/2は上等です。

2017年11月16日木曜日

Super-Takumar 1:1.4/50 Asahi Opt. Co., Lens made in Japan 1032591



135判SLR用の標準レンズで最初に50mmでF1.4を実現したのが、Super-Takumar 50/1.4。Super-Takumar 50/1.4は黄変色するアトムレンズで知られているが、これは黄色くならない初期型の8枚玉って奴。高屈折率の新種ガラスを使用せずに50/1.4を実現する為に8枚ものレンズを使って頑張ったレンズ。既に紹介済みの7枚玉のSuper-Takumar 50/1.4と比較してみたい。



見た目は7枚玉と殆ど変わりません。重さは実測で10g重い243g。筒のバージョン違い程度の差。


8枚

8枚玉のお尻から反射をみるとこんな感じ。丸した部分が明らかに反射面が多いです。


7枚

7枚玉と8枚玉の見分け方は諸説イロイロ云われてます。イロイロありすぎて頭の悪い私は「あ~何がどっちだっけ?」とサッパリ覚えられない。個人的には後玉の反射で確認が一番簡単に思います。もっとも7枚玉はガラスが先ず黄色いので判りますね・・・

 
開放 - α7、JPEG (8枚 - 7枚)

鮮明度は大して変わる様に見えない。ボケの描写が多少違います。どちらも2線ボケの傾向ありますが、8枚玉の方がリンギングがボテっと太い感じです。


開放 - α7、JPEG


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

2017年10月に空鉄シリーズで知られる吉永陽一さんの写真展「路(みち)」を拝見しに福島県いわき市のギャラリー コールピットを訪ねた時、展示会場で作者記念?ショット。

珍しく開放ポートレートで始めた後は、ずーっとF8が続きます。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

横位置で画面左上が暗いのは光軸が若干シフトしてるのかな?片ボケは感じないので曲がってるワケでは無さそうだけど。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

さて、どうしましょう?

改良型の7枚玉と比較して初期型8枚玉の描写はどうなの?ってネタなのですが、、、うーん困った。F8に絞って遠景撮ってる限り、遜色感じない。「良く写る良いレンズだなぁ」って感想。


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

改良型7枚玉と初期型8枚玉の違い。写した結果を見ると大して感じませんが、実は使用・撮影中に凄く良く判ります。でも、この違いもフィルムカメラ時代の一眼レフのファインダーでは判らないと思う。私はSONY α7に着けて撮影してますが、ピントを合わす時にEVFで拡大モードで合わせます。拡大して観察すると初期型はフォーカス位置前後にカラーフリンジがかなりクッキリ現れます。改良型も現れますが、初期型より穏やかで改善されてます。




F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

テストで詳細に比較すると、中心以外ははどちらもトロトロだが。8枚玉は開放からF4まで凄く解像悪い。テスト撮影時にフォーカスをしくじったのかと再度撮影したが変わらなかった。開放からF5.6まで7枚玉が明らかに良い。F8まで絞れば8枚玉も十分な画質になるが、それとて7枚玉の方が良い。チャートテスト的な比較をすれば改良型7枚玉は改良されて居るのが明らかだ。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

近景でのボケの出方は8枚玉の方が柔らかい。ヘッドライトのクロームの部分に8枚玉はパープルフリンジが目立つ。8枚玉は球面収差がアンダーコレクション気味っぽい。

21世紀の今、現代のレンズの描写を拝見すると、ビックリするほど鮮鋭に描写します。50年前のレンズも場面によっては現代のレンズと遜色無い写りを見せますが、様々な場面での描写を見ると、現代のレンズには及びません。高性能な現代のレンズに至るまでに、小さな改良の積み重ねがあっての事なのを、50年前の8枚玉と7枚玉のスーパータクマーは、現代に掲示してくれました。


2014年1月2日木曜日

Super-Takumar 1:1.4/50 2145075 Asahi Opt. Co. Lens made in Japan



店の屋号「tokinon 50/1,4」は僕の名前のtokitaroをレンズ風にtokinonとし、好きな標準レンズの50/1.4とした物だ。1,4をコンマでは無くカンマとしてあるのはドイツ式に倣っただけで深い意味は無い。僕に取っての標準レンズたるスペックは50/1.4。その一眼レフ用の標準レンズとして初めて50/1.4を実現したのが旭光学ペンタックスのSuper-Takumar50/1.4らしい。そうアッチコッチに書いてあるし、伝え聞きもするので、これは間違いなさそうだ。店の名前のスペックの原器なんだから、是非とも持って居たいところだけど、残念ながらこのSuper-Takumar50/1.4は原器とは別物。初期型が6群8枚で、これは改良型の6群7枚になっている。あれ?店の名刺とかに刷ってる構成図は6群7枚だから、やっぱりこれが原器か?いや待て待て、50/1.4はSuper-Takumar50/1.4が最初らしいけど、6群7枚の50/1.4の最初のレンズはSuper-Takumar50/1.4なのか?今度誰かに教えて貰おう。

最初否かとは別に6群7枚のSuper-Takumar50/1.4は放射線レンズとして有名。線量計を近づけるとガリガリガリガリと盛大に鳴る。あんまり気持ちよく無いが、大丈夫って言われてるから信じるよ。ガリガリが6群7枚の証なのでバラして検証してないけど、他に言われる特徴と合わせて、6群7枚に間違いないと思う。伝え聞くのと微妙に重さが違ったり、絞り環にF2が「・」になってるとか言われるけど成って無かったり。必ずしも世の中で言われてる検証ポイントと完全一致しないけど、まぁ、6群7枚に間違いない。多分・・・

ペンタックスは系譜だって調べようとすると、さっぱり系譜が判らない位に、シリアルとかも結構、適当イイ加減らしいから、真剣に悩まない方がいい。


開放 - α7、JPEG (2016.7.18追記)

モヤっとはしてるが、同時代のF1.4クラスと比べれる上等な方だと思う。特に背景ボケは同時代のレンズ中ではクセが少ない。 (2016.7.18追記)


F5.6位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

60年代モダン家具のようでイケてるスカパーの秘密基地。電蓄にも見える。あ?電蓄は今は死語かな?

この写真と2枚目はA/M切替レバーを中途半端な位置にセットしてしまい、F11のつもりがF5.6チョイになってしまった。もうちょい絞った方がカッチリ来るのだけど、F5.6まで絞れば実用上は問題無い。


F5.6位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

運河の周りは秘密基地だらけだ。この基地もカッコイイ。

フィルムで撮ると救いの無い程に黄変してるレンズだけど、デジで撮るとどうにでもなる。こんなにクリアーなSuper-Takumar50/1.4の写りは僕自身初体験。どんより濁った写りしか知らなかったからチョイ嬉しい。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

木蓮???木蓮だよね?違うかな?草木疎いです。前を歩いてた人がネオデジ系で撮ってたのを真似てみた。しかし、悲しいかな最短0.45m、寄れません。仕方無いからトリミングしたけど、それでも馴れない事してもイマイチの出来。。。草花撮影難しい。最短域の撮影って体の揺れないように息止めて、体硬直させて苦行の辛さだ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

画面の真ん中にフレアともゴーストとも言えない得体の知れない何かが出てる。ピンが甘いのはレンズのせいでは無く、ちょっと外したっぽい。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

これくらいモロに逆光入ればそりゃゴーストも出る。むしろモロにしては良い位かも。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F1,4 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F1,4 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F1,4 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

テストとは直接関係ないが、AWBで遠景風景で濁って黄色い写りのレンズが、空を入れない近景だとニュートラルになる。AWBって答えの無い答えを出すような物だけど、興味深い。自動画像解析で空が写ってると判断するとデーライト決め打ちするのかな?確かにニュートラルなレンズなら、その方が確実だ。



どんより濁ったデーターもPhotoShopの自動補正一発でこうなるので、もしテストデータをプリントする場合はお勧めします。

定点撮影の開放はイメージサークル足りて無いと感じる位に周辺がバッサリと落ちる。大概は徐々に繋がって落ちてく感じだけど、Super-Takumar50/1.4は最後の四隅で粗消失。像もトロけて行方不明。一段絞ると光量は復活してくるが、像は未だに行方不明だ。このレンズも普通は使われない位の四隅は捨ててるようだ。

ボケテストの方が、スナップ撮影の写り方は分かり易い。繰り出してるのもあるかも知れ無いが、開放であれだけ落ちる周辺光量も案外大丈夫。

黄色く無かったとすれば、当時これ買った人は十分幸せになれたレンズだと想像する。

2015.4.15、ボケテスト画像を追加。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

フォーカスの前後のカラーフリンジが少々鬱陶しい。渦巻き傾向ありの古典的なSLR用大口径標準レンズのボケ描写。