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2016年6月6日月曜日

MINOLTA ROKKOR-PF 1:1.8 f=45mm



Yashica Lynx14についていたYASHINON-DX 45/1.4に続いて摘出改造レンズの登場。Minolta HI-MATIC7sから摘出改造されたROKKOR-PF 45/1.8である。オーナーさんからお借りしたので使ってみよう。当時のRFコンパクトは明るい単焦点の写りを各社競ってた時代。後にコンパクトカメラはAF化されてズーム倍率を競う用になるが、写真好きには単焦点時代の方が幸せだったかも。



プラスチックのボディキャップやレンズリアキャップ等を利用して改造された脆弱な造り。持ち歩いて使うのが正直怖いレベルの弱弱しさ。何より怖いのがロックが甘くて手で押えて居ないとロック外れて落ちちゃいそうで怖い。そんなワケなので、テスト撮影と極近所でサラッと使って済ませた。ま、遠景定点とボケテスト、お猿さん撮れば大雑把には判ります。


開放 - α7、JPEG

先ずはお猿さん。

中々の物です。周辺減光と像面湾曲は少々大きい感じだが、ピントもコントラストもマズマズ。周辺減光と像面湾曲を成り行き任せで無理に補正してないからなのか、倍率、軸上ともに色収差は良好に見える。カラーフリンジも目立たずに優秀。

当時のRFコンパクトどれにも云えると思うが、当時はE判プリントの想定で、ファイダー枠の視野率も小さい。店頭プリントでは一回りではなく、二回り小さくプリントされて来るので、そう思ってみると十分な画質を持っていた感じ。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

お猿さん通り過ぎて辺りの遊歩道で済ます。

どんな物かF2.8で撮ったけど、135フルフレームではヤッパリもう一息絞った方が良さげ。F2.8では周辺画質が流れる。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F11まで絞れば135フルフレームでも周辺までシッカリ写った。カラーフリンジが少ないのはデジではありがたい。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放での中心部はソコソコ。線が太めでキレてるって程には解像しないが及第点。ボケは古典的なボケだが、極端に煩くない。口径食は大きめなので適当にグルっとする。

絞ってもキリっと来ないレンズは写欲を削がれるが、F11まで絞った写りは十分なので、開け気味のクセは個性として楽しめる。その点で使って楽しいレンズだが、如何せんこの筒の弱さだと怖くて使っていられないのが残念。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22

F5.6あたりでまだ周辺が甘い。F11まで絞りたい。周辺減光は絞りきっても完全には改善されない。画質的には一回り小さいイメージサークルをターゲットにしてる様子。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22

口径食大きいので開放ではグルグルする。F2.8で五角形の絞り形状がクッキリなのは、今時の若い愛好家には嫌われるかも? この結果でもカラーフリンジが少ないのが確認できた。

素直に曲がってる湾曲系の収差はデジタル補正し易いので、色収差少ない大昔のコンパクト用のレンズが、21世紀のデジカメで案外使い易いのは面白い。


2016年2月25日木曜日

YASHINON-DX 1:1.4 f=45mm Yashica Japan



カメラ用交換レンズの標準レンズを紹介してきたが、今回は交換レンズでは無い。レンジファインダーコンパクトカメラ・Yashica Lynx14に搭載されていた45/1.4を臓器摘出して、ライカMマウントに改造してある代物。筒の感じだとLynx14Eのレンズかも知れない。今回オーナーさんの御好意で貸して頂いたので試してみる。

通常レンズに記載されてるシリアルナンバーは、一体カメラボディにあってレンズには無い。



アダプター介してα7につけると、、、デカイ。

コンパクトカメラの大きさの定義は、時代によって変ってくるのだけど、Yashica Lynx14は当時でも立派にデカイカメラだったと思える。国内より輸出が主な市場だったようで、国内の流通はさほどでは無い様子。

一眼レフが高値の花だった時代に各メーカーから次々と発売されたRFコンパクトカメラは搭載レンズのスペックを競い。Yashica Lynx14は、その頂点。もっとも行くところまで行くと、人間正気に戻るらしく、これ以降、ビックリデカイレンズのRFコンパクトは作られずに、常識的なサイズのレンズのカメラになる。

マニュアルフォーカス時代のRFコンパクトはF2.0より明るいレンズのカメラも珍しくなかったけど、ジャスピンコニカC35AFからF2.8やF3.5なんてのが当然になる。AFの精度上仕方無かったのでしょうね。


開放 - α7、JPEG

さて、先ずはお猿さん。

あれ?開放で思ったよりいいかも。周辺像は崩れてるし決して上等とは言えないが。グズグズではあるけどモヤモヤ、ドンヨリは酷くなく案外抜けが良い。解像悪いのにコントラストはソコソコだ。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞った写りは実写で十分ナカナカの切れ。線が細く気持ち良い。正直これだけ写るとは思ってなかった。樽形の湾曲は少々大きいのが嬉しく無いが、デジですから直しちゃいましょ。

開放での抜けを見ると、絞ったらもっとコントラスト上がっても良い気もするけど、線は切れてもフンワリ柔らか。これの原因はおそらくあれなんで後で書く。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放では周辺減光、周辺画質劣化、ボケの硬さ、合わさって如何にも古い大口径レンズらしい描写・・・
でも、お猿さんでの抜けの良さは、これでも感じる。

と、予想を超える大健闘な印象なのだけど、、、使い出して早々に、このレンズはデジには向いてないの判明してた。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

このレンズも絞ると結構な確率で、ど真ん中にゴーストが出ちゃうのである。HEXANON 52/1.4と同じく絞り羽根とセンサーとの兼ね合いで出ちゃう。出ちゃう時は絞れば絞る程出ちゃう。とっても残念。目立つゴースト出てない状態でも、コントラストは下げてる感じ。

僕の場合はα7でしか試してないので、他のカメラでは出ないのかも知れないが、恐らく大して変らないのでは無かろうか?本来外れないレンズをボディからもぎ取られて、得体の知れないデジカメに着けられてるレンズに罪はないね。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

遠景は開放ではナカナカの惨状だ。中心以外はどこも崩れてしまってる。絞って行くにつれて中心から画質は整って来るが、周辺はナカナカ改善されて来ない。135判デジカメで遠景撮るなら少なくともF5.6には絞りたい画質。遠景テストでも絞りきって行くとゴーストが出てきてしまった。

オリジナルのカメラに固定装着されて居た場合は、ファインダーの視野率も低いだろうし、当時はE判プリントの時代。相当トリミングされてのプリントだったハズ。そう想定すれば、当時は立派な写りのカメラだったのでは無かろうか?

ボケは見ての通りで、まぁこんな物でしょう。近い方がお猿さんの時よりは煩くない。お猿さんの条件の方が実使用では多いと思う・・・・

最近の大口径レンズはボカすための大口径な御様子だが、昔は撮影チャンスを広げる為の大口径。ボケがどうたらより、一段でも高速でシャッター切れるのが偉かった時代の大口径レンズ。

2013年12月31日火曜日

Carl Zeiss Planar 2/45 T* 9521993





Contax G用の標準レンズ。今やJKまで知ってるCarl Zeiss。もっとも写真やカメラにそれなりに年数関わってる人はツァイスと略すけど、JK世代はカールって略すとも伝え聞く。「あたしの家のビデオカメラにはカールがついてる」とか・・・ カール、カールって長嶋茂雄だよ。

実はこのレンズは初めて使った。フィルムでは使った事無い。もともと、一眼レフが好きで、一眼レフの標準レンズが好きで集めてきた。パララックスが無く、マット面使ってファインダーのどこでもピント合わせの出来る一眼レフが性にあっていてレンジファインダーカメラは余り使ってない。ましてやビューファインダーのAF任せカメラのContax Gにはサッパリ興味が無かった。興味ないのは標準好きで広角にあまり興味が無いのも原因かも。。。

レンジファインダーのレンズは無視して居たところにα7が登場して事態は急変。一眼レフでは無いけれどEVFで一眼レフのようにレンジファインダーのレンズもパララックス無しの構図の何処でもピント合わせ可能になってしまった。しかも一眼レフよりバックフォーカス短いRF用のレンズは、α7につけると一眼レフ用より収まりが良い。ある意味嬉しいけど、困った。今まで敢えて無視してたのに、無視する理由が無くなってしまった。標準レンズに関しては写りもRFの方が有利そうだし・・・そんな僕に、常連さんが譲って下さったのが、このGプラナー。

このレンズ、OM-AFマウント程では無いけど、ピントリングが無いので本来なら潰しの利かないマウントのレンズなのだけど、そこはCarl Zeiss、OM-AFとは異なって「使いたい」って人が多いからマウントアダプターも豊富に売ってる。早速Eマウントアダプターを手配して使って見た。


開放 - α7、JPEG (2016.7.18追記)

大変シッカリした描写。焦点距離が短く、開放F値もF2なので大きくはボケない。ボケを楽しむレンズでは無い。開放での写りは明らかに並のレンズより一段上。


開放 - α7、JPEG


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

格式高いツァイスレンズを持つと、被写体も崇高な物を選んでしまう。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

実写の感覚だと、一段絞ったF2.8で全く破綻が無い。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放で撮ってもファンタジーワールドにならない。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F8で粗全域で均一。画面の主要部分はF4あたりから差なんて無い感じ。画面全域でコントラスト高く文句無い。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

コンタックスGマウントと云う以外に欠点無い。普通の筒に入ってたら良かったのにと思えてならない。でも、潰しの利かない筒の状態でも、そこそこ高値で取引されていて、ライカマウント改造品なんてかなりの高額。そう思うとこんな筒で良かったのかも知れない。



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

定点撮影でのカラーがニュートラルなのに先ずビックリ!!! オートホワイトバランスで撮ってるが、空と地上を同時に写した遠景だとカラーバランスは結構偏るのだが、このレンズは非常にニュートラルに写った。実際の撮影でも発色は非常にニュートラルで使い易い。今時のレンズつければ恐らく普通なんだろうけど、黄変したレンズとか使ってると、ニュートラルに感動する。

定点での撮影結果は今まで紹介して来た一眼レフ用の標準とは、大げさでなく次元が違う。他のレンズのF2の画と比べてみると違いは一目瞭然。開放から抜けがよく周辺まで崩れが少ない。もちろん、それなりに崩れても居るし、薄いベェールを被っては居るけど、その程度は紹介して来た一眼レフ用のレンズとは比較に成らない。

標準レンズに関しては一眼レフよりRF機の方がバックフォーカス長に無理が無くて、素性が良いのは判って居たけれど、これだけ違うのはチョットショックですらある。しかし、この結果が、RF用の標準レンズとして当たり前の普通の結果なのか?それともこのレンズが中でも優秀なのか?持ち玉も経験も無いからサッパリ判らない。RF用の標準はどれも普通にコレくらい当たり前?F1.4やF1.2の開放もこんなにバッチリ写るのか?そもそも、RF用の標準の普通の玉ってどの辺り?ズミルクスやズミクロンとかが普通?否、ズミクロンだって高級品で普通じゃねぇ~だろ?え?どうなの?判んない物は考えても仕方ないので、将来の検証課題にして置きます。

お店プリントで使われない位の四隅は光量も画質もストンと落ちる。その部分の光量はF2.8で随分改善されるが、画質に関しては絞っても崩れたまま。設計として四隅は捨ててるようだ。

絞ってけば良く成っていくが、元が十分良いからF4からは絞っても実写の感覚だとあまり変わらない。ただし、コントラストは高く、色も良いが、線はそれほど細い印象は無いかな?否、多分負け惜しみだ。。。

開放F値はF2なので、盛大にボケるレンズではない。口径食も少なくリンギングも強く無い。像も開放から崩れないから、異世界に誘ってくれるレンズではない。真面目に実直に写る頼りがいのあるレンズだ。明日からは頼まれ記念写真はコレ使おう。

2015.4.15、ボケテスト画像を追加。



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

この条件だと、開放でのボケが若干硬い。一段絞るとリンギングが取れる。非常に均一でフラットなボケからも良好な球面収差の成せる結果か。