2018年4月9日月曜日
ГЕЛИОС-44-2 2/58 8209032
21世紀になって、大人気のHelios44。なんか知らない間に「ボケモンスター」なんて称号を与えられて欧州方面でスターになっていた様子。欧米の流行に弱い日本でもソコソコ人気になっちゃってるっぽいのですが、僕の生活圏の人脈には今時の流行に乗ってる人も少なくて、その人気を実感する時は無いですね・・・
ebayでは魔改造されたHelios44が大量に売られていて、絞り形状を変えられたり、銀ピカに化粧直しされちゃったり、愉快な事態になってます。まぁHeliosとIndustarは真面目な話で天文学的生産量がありそうで。シリアルから1982年製、まだまだ冷戦真っ只中、モスクワオリンピック終えて「アメリカ野郎めなめんなよ。」と共産国家の発展のために毎日沢山作られて居たのでしょう。集めて固めたらクフ王のピラミッドを越えるんじゃなかろうか・・・(適当)
筒の質感が日本を含む西側のプラスチックと赴きが違います。うまく表現出来ないけど、なんか違う。以前ebayでロシアからレンズを買ったら底にUSSR刻印入りソ連製のタッパウェアにレンズを詰めて送ってくれたのだが、そのタッパのプラも、なんとも云えない異文明の質感だった。レンズよりタッパがお宝となりました。
脱線過ぎるので進めます。Biotar 58/2を先祖とするって話なので、雑に比較してみたいとも思う。
開放 - α7、JPEG
開放ではフレアっぽくてハレーション気味。ピントは甘い。この条件だとグルグルは判り難いが、森とか行けばグルグルする片鱗は十分現れてる。
Biotar 58/2と背景ボケの感じは似てると云えるかも。
開放 - α7、JPEG
最短域では甘いを通り越してピントは無い。この辺りの描写が最近の立派に写るレンズより喜ばれるのかも知れない。
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
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絞って距離置いた撮影には不満はない。
逆光には弱いので、困る事はあるが、そうでなければカッチリ写る。
逆光は「コーティングしてあるのかよ」と思う場面が多々・・・
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
最短域でなければ、開放でもそこそこピントは出た。
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
グルグルした画がなくて申し訳ない・・・
開放での描写は周辺の流れがエフェクト効果となる。開放の活かし方はグルグルやボケボケよりは、こう云う感じの方が好きなんで・・・
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop
遠景もシッカリ写る。逆光でなければ・・・
F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
以前テストしたBiotar58/2と比較すると、焦点距離も同じ様子で、傾向も似てるので先祖がBiotarなのは間違いなさそう。開放での中心部はこのHelios44-2の方が断然キレがある。周辺が強烈に崩れるのは同じだ。F4までは流れが激しいのもBiotarと同じだが、若干Heliosの方が程度は良い。BiotarがF5.6からグンと良くなったと同様にHeliosもF5.6から十分な描写になってくる。傾向は同じだが、試したBiotarとHeliosの場合では、Heliosの方が描写は良い。当たりって事だろうか。
F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16
ボケをBiotarと比較すると、どっちがどっちだか判別出来ない。真面目にこれは粗同じですね。Biotarが欲しいと思ってる人は、見た目や作りを気にしなければHeliosでよろしいんじゃないですかね?
総評(笑)!逆光に弱いがビンテージレンズ、クラシックレンズだと思えば、絞った描写はシッカリしてるし立派な物だ。でも、冷静に考えると82年製なんだよね・・・ビンテージじゃねーし。
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