2013年12月5日木曜日

OLYMPUS LENS 50mm 1:2 PF Φ49mm JAPAN (129702)



フィルム時代にオリンパスはAFの潮流に乗ってOM707ってレンズ交換式AF一眼レフを発売した。そのカメラはオリンパスの黒歴史に留まらず、日本カメラ史の黒歴史と言えるレベルの迷作カメラだったワケ。オリンパスはAF一眼レフを旧来のMF機OMシリーズの上位互換シリーズにして、AFマウント規格とした。それがOM-AFマウント(勝手にそう呼んでるけど、正確な名称あったのかな?)。OM-AF機は旧来のOMレンズもMFで使用出来て、新しいAFレンズも使える夢の最新マウントだったのだ!

で、オリンパスは考えた、「これからはAF時代だ、ピントリングをグリグリ廻してピントを合わせる方式なんかに未来は無い!!!」 「ミノルタのαシリーズはAF駆動するとグルグルとピントリング回って恥ずかしいぞ。」 「俺らならそんな事はしない!ピントリングは不要、絞りもピントも全てボディからメカニカル連動で駆動する未来に相応しい最新AFマウントだ!」かくして潰しの利かないマウントの孤高の極みに達したOM-AFマウントが誕生した。。。(全て妄想だよ。)

長い前置きだったけど、このPF50/2はOM707があっと言う間に失敗作認定されたし、ハネウェルのAF特許問題で面倒臭い時期だったから、「AFなんかヤメヤメ」って止めちゃって、かと言ってAFシステムを2年で見捨てたら購入したユーザーに袋で怒られそうだから、システム救済って言うか、言い訳システムとしてAF成らぬPF(パワーフォーカス)システムとして88年にOM101ってのを発売した。そのOM101用の標準レンズ。OM707のAF標準レンズは50/1.8だったのだけど、OM101になって更に廉価度高めて50/2になったようだ。(凡そ妄想)

OM707や101の事は興味あったらググって見ればアチラコチラで紹介されてるのでソチラでどうぞ。

標準レンズのPF50/2なんだが、日本ではズームしか売らなかったようで、PF50/2は中々お目に掛からないプチ珍品クラスかも知れない?PFシリーズの外観の特徴の距離目盛の穴窓が結構可愛くて好き。



使いたいって人も居ないからマウントアダプターも売ってないので、通常なら絞りもフォーカスも動かないので専用ボディで使う以外に活かせないレンズだが、α7買ってテンションが異常私は絞り操作とフォーカシングが出来るOM-AF -> Eマウントアダプターを作り撮影した。時代の徒花のPF50/2を、まさかのフルサイズデジで撮影出来る日が来るなど想像しなかった。自作アダプターでマニュアル操作の方がオリジナルの専用ボディであるOM707やOM101で使うより快適だったりした。特に707で使う事と比べたら比較にならない位で、鼻歌まじりにルンルンルンっと撮影出来た。

それでは今なら恐らく世界初!!!PF50/2のフルサイズデジタル撮影画像のお披露目となります。


開放 - α7、JPEG (2016.7.17追記)

追加のお猿さん。開放F値が2だと思っても。中々抜けがいい。詳細にみれば中心以外は成り行き任せなのが窺える。テストするとそれ程でもないが、実使用では印象良いタイプ。(2016.7.17追記)


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


たぶんF5.6位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

あれ、、、全部縦だ。。。

このレンズ、廉価版なんだろうけど、あっけない位にシッカリ良く写ってしまう。真面目にこんなに写ってしまって良いの?って感じだ。88年の発売のはずだが、流石に80年代後半のレンズは近代レンズと言っていいと思う。こんな廉価版がシッカリ写ってしまう時代になったから、クラシックレンズに皆が惹かれ出したのかも知れないな。

では、定点。
絞り値は目測での凡その値。F11位までは大体合ってると思う。アダプター作る過程でレンズが若干右にシフトしてしまった。遠景のF2.8やF4での周辺減光見ると判り易い。ちょっとレンズ中心ずれてるけど、ま、問題ない程度だと思う。平行は見た感じでは大丈夫な感じ。



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16 - F22



F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16 - F22

今回、室内ボケテストは後ろの黒猫にLEDライトでスポット当ててみたけど、駄目だね。やっぱり野外の植え込み等で撮らんと駄目か・・・・ 出来ればテストは部屋の中で済ませたい。。。。

無限は開放やF2.8は周辺は崩れる。フレアっぽさが少なく抜けが良い。開放から中心部は立派。最小絞りまで絞り込むと、クッキリスッキリだが、最外周は捨ててるのかも知れない。真ん中はドライにパッカーンっとカッツリ写ります。

----- 2014/11/30 追記 -----



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ボケテストの追加公開。

4 件のコメント:

  1. こんにちは。いつも参考にさせていただいています。
    私もOM-AF(PF)レンズをいくつか持っていて、ミラーレスで活用したいと思っていました。

    そこでぜひ今回のマウントアダプター、どうやって自作されたのか教えていただけないでしょうか?
    ◎◎のアダプターを使ったとか。ヒントだけでもいただけると助かります。
    古いジャンクのOM707を買ってきて分解したらどうにかできるかな?とか考えているところです。
    よろしくおねがいいたします。

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  2. これから出掛けますので、夜中にでもご説明いたします。
    雑な造りなので恥ずかしいですけど・・・

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  3. ごめんなさい。
    ちょっと遅くなりなったので今しばらくご猶予を・・・
    写真含めてツイッターの方で説明します。
    週末になるかも知れません。
    マウントはOM-AF機のジャンクから取ってます。
    それをMinoltaAFマウント>ライカMアダプターに移植して。
    絞りレバーの位置を合わせて固定して、それをライカM>SONY Eマウント・ヘリコイドアダプターに着けて・・・
    写真で説明しないと判らないので、週末にでも。。。

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  4. ツイッターの方に公開しました。
    https://twitter.com/tokinon5014

    判り難いと思いますが、ご参考になれば幸いです。

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